「閉経は人生の一部」更年期を生きる"人生の先輩"セレブたちの言葉
人生の先輩ともいうべき40代、50代、60代のセレブたちが更年期や閉経について語ったコメントをピックアップ。
身体やセクシュアリティをタブーにせずオープンに語っていこうというトレンドが強まっているハリウッド。女性の生理について口を開くセレブたちも増えている。そこで今回は人生の先輩ともいうべき40代、50代、60代のセレブたちが更年期や閉経期について語ったコメントをピックアップ。この時期特有の女性の悩みにどう向き合い、乗り越えていったか。彼女たちの言葉はこれから同じことを経験していく女性たちを力付けてくれるはず。
グウィネス・パルトロウ
ウェルネスブランド「Goop」を立ち上げ、女性のセックスや健康について語ってきたグウィネス。「閉経期に近づくと女性は色々な変調に気がつくと思う。私はホルモンや気分の変化、汗をかくようになったのを感じた。理由もないのに突然イライラしたりするの」。グウィネス曰く「閉経は不当に悪者扱いされていると思う。少し見方を変えるべき」。
ミシェル・オバマ
自身のポッドキャストで更年期を語ったミシェル夫人。ホットフラッシュを「体の中に誰かが溶鉱炉を入れてスイッチを高温まで上げたせいで、全部が溶け出したような感じがした」と描写した。ミシェル夫人は女性たちがそれぞれ体験した更年期をオープンに語ることが大切だと主張する。「女性の身体が経験していることは非常に重要な情報。社会が考慮していかなくてはいけない大切なものよ。だって人類の半分が通過するものなのだから」。語ることで室温設定などを工夫し、女性たちが働きやすい職場環境を作っていけるとアドバイスしている。
シンシア・ニクソン
ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」のミランダ役でお馴染みのシンシア・ニクソン。彼女はかつて男性と結婚していたけれどその後同性愛者であることをカミングアウト、今は同性パートナーのクリスティン・マリノニと家庭を築いている。「私とクリスティンは一緒に更年期障害を乗り越えたの。生理が来ないのは女性にとって大きな自由も意味すると思う」とポジティブに捉えている。
ジリアン・アンダーソン
ドラマ「X-ファイル」でお馴染みのジリアン・アンダーソン。イギリスで製作されたNetflixのドラマ「セックス・エデュケーション」ではセックスセラピストを演じている。このドラマは子どもたちのセックスや恋愛を赤裸々かつオープンに描いて高い評価を得ている。ジリアンは同じように女性の体の変化についても率直に語れるようになることを望んでいると語る。46歳頃からホルモンの変化を感じるようになったというジリアン。「恥ずかしいと思うことなく更年期について話すことができるようになったら素晴らしい。自分の身体に何が起きているのか、みんなが自然に認めるような社会になれば、私たちは自分の身に起きていることに怒りや孤独を感じなくなると思う」。
キム・キャトラル
ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」のサマンサ役で人気を集めるキム・キャトラル。実際に更年期障害になる前から、役でホットフラッシュを演じることもあったそう。「その演技が心の準備になると思ったけれど、本物の更年期障害は違った。未だにわからないことがたくさんある。でもホルモンについて学び自分の身体の声に耳を傾けるようにすると、それに比例して安心し受け入れられるようになった」。また専門家に相談することも大切だとアドバイス。「私は医師に診てもらうことで更年期障害の症状にうまく対処できるようになった」。
アンジェリーナ・ジョリー
遺伝子検査を受けた結果、卵巣がんを発症する可能性が高いことが判明したアンジェリーナ・ジョリー。そのため2015年に卵巣と卵管を摘出する手術を受け、40代で閉経期を体験することになった。手術直後にこう語っている。「ホルモンの薬を飲んでいるけれど私は閉経している。これから子どもを持つこともないし、身体に変化も出てくるだろう。でも何が起きるにしても穏やかな気持ちでいる。それは私が強いからというだけではなく、閉経は人生の一部だから。恐るべきものではない」「閉経期を迎えたことも嬉しく思う。歳をとったことが幸せ。若い頃に戻りたいとは思わない」。
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AUTHOR
長坂陽子
ライター&翻訳者。ハリウッド女優、シンガーからロイヤルファミリー、アメリカ政治界注目の女性政治家まで世界のセレブの動向を追う。女性をエンパワメントしてくれるセレブが特に好き。著書に「Be yourself あなたのままでいられる80の言葉」(メディアソフト)など。
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