美容目的ではない|ドラマ「クイーンズ・ギャンビット」女優がヴィーガンライフを続ける本当の理由
冷戦時代を舞台にチェスの天才少女の成功と葛藤を描いたドラマ「クイーンズ・ギャンビット」。ネットフリックス史上最高の再生回数を記録する大ヒットとなり、主演のアニャ・テイラー=ジョイの知名度と人気も急上昇。このドラマをきっかけにファンになったという人も多いはず。
8歳から始めたヴィーガンライフ、その真の目的は
現在24歳のアニャ。最近のインタビューで8歳のときからヴィーガンライフを送っていると明かした。女優になってからは仕事の関係上、ヴィーガンメニューが食べられないこともあるけれど「可能なときにはヴィーガンとして暮らしている。肉も魚も食べないの。そのときの方が体力が満ちていてヘルシーな気持ちになれる。私は食欲旺盛でものすごく食べるのよ。グリーンの野菜をたくさん食べている」。ヴィーガンになったのは体のためでもあるけれど、地球環境を考えた結果でもあるという。「エコの点では、ヴィーガンは消費者としてできる一番良心的な決断だと思う。だからずっと続けている」。
アニャが大切にしているのはこの「消費者」としての姿勢。「消費社会では1人1人が環境に対する意識を可能な限り持つことがとても大切だと思う。だって突き詰めてみれば私たちにあるのは地球だけなのだから。我が家を大切にしなくては帰る家がなくなってしまう」。
アニャはコスメを選ぶときにもエコを意識。地球や人体に有害な化学物質も遺伝子組み換え物質も使わないことで有名な「TRUE BOTANICALS」を選んでいるそう。このブランドはサステナビリティに配慮し、原材料も地元で調達。開発にあたって動物実験も行っていない。それでいてしっかりコスメとして効果があることを科学的に実証している。セレブのファンも多く、女優のオリヴィア・ワイルドもその1人。「20代のときにこのスキンケアラインに出会いたかった。有害な物質は肌のためにならない。肌にいいのは栄養分。当たり前のこと」と語っている。とはいえアニャは消費者の目も忘れない。「エコ意識、環境に対して害を与えないもの、そして肌に対して結果も出してくれる。そのバランスが取れているから選んでいる」。
環境のことだけ考えて肌に合わないコスメを使っていてはエコな生活は長続きしないはず。エコを意識しつつ、効果を求める消費者としての視点もあきらめない。この姿勢こそ、環境に優しい生活を長く続けるためのヒントになりそう。
ライター/長坂陽子
ライター&翻訳者。ハリウッド女優、シンガーからロイヤルファミリー、アメリカ政治界注目の女性政治家まで世界のセレブの動向を追う。女性をエンパワメントしてくれるセレブが特に好き。著書に「Be yourself あなたのままでいられる80の言葉」(メディアソフト)など。
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