海外コスメブランド「BITE Beauty」がスーパーフード由来成分とリップにこだわる理由

BITE Beauty

海外コスメブランド「BITE Beauty」がスーパーフード由来成分とリップにこだわる理由

横山正美
横山正美
2020-08-18

2010年前後にアメリカで巻き起こったクリーン&ヴィーガンビューティートレンドの波に乗って登場した「BITE Beauty」。安全安心なリップアイテムにとことんこだわるブランド誕生の裏には、創設者自身の苦い実体験が。日本未発売ながら、ぜひチェックしておきたいブランドだ。

「トロントの郊外の小さな街育ちで、高校生の頃から漠然と何かビジネスをしたいと思っていたのだけど、学校卒業後はヘアカラーリングを学んで、カラーリングのスペシャリストになったの。でも、カラー剤の化学物質のおかげでだんだん肌がかぶれたり、炎症がひどくなってしまって。それが化粧品に対するトラウマになったわ」と米メディアにこう語ったのは、カナダ出身の実業家のスーザン・ラングミュア。2012年に彼女が母国カナダでローンチしたコスメブランド「BITE Beauty」は、この自らの実体験をベースに“安全”をとことん追求し、独自のオーダーメイドリップカラーサービス“Lip Labs”とともに瞬く間に人気ブランドとなった。

BITE Beauty
自分だけのリップを作ってくれる「Lip Lab」。好みのカラーやテクスチャーはもちろん、香りも自分好みにカスタマイズ。ケースには名前も入れてくれる。(店頭要予約)

原料の安全性、透明性、そして持続性、さらに動物実験無しを明確にした“クリーン”や“ヴィーガン”ビューティームーブメントがアメリカで起き始めたのが2010年前後のこと。「BITE Beauty」がローンチした2012年は、このトレンドがまさに上り坂の頃だ。ブランドの代名詞でもある“リップスティック”にはチョコレートの原料と同じものを採用していることを明かしたことでさらに人気に拍車がかかり、一時日本でも展開していた「セフォラ」とのパートナーシップで急成長を遂げ、2014年よりLVMHグループ傘下となる。

BITE Beauty
スルスルと唇の上に伸びる滑らかなテクスチャーとミネラルのシマー感と美しい発色が魅力のCRYSTAL CRÈME SHIMMER LIP CRAYON 。(左から)Rosé Glacé、Cherry on top、Cocoa Crush 各$24

「オイル、シアバター、ココアバター、ビーズワックス、そしてFDA(米食品医薬品局)認証のオーガニック色素RED7、6、28を使っているの。リップに使われている原料はこれだけよ。正直なところ、色素にはビーツを使いたかったのだけど、認可が降りなかったから、安全性の高い成分で折り合いをつけたの。何故ビーツにこだわったかというと、食べた後は唇が赤くなるでしょう?リップスティックは唇に塗るものだし、結局食べ物と一緒に体内に入ってしまうから、どうしても安全なスーパーフード由来の素材にこだわりたかったの」と、安全を追求したスーパーフード由来成分採用への想いと、BITE Beauty=リップブランドとしてのイメージ確立の背景をこう語っている。

ソフィア・リッチー ソンジドラ・デラックス サム・アスガリ
左から:ソフィア・リッチー、ソンジドラ・デラックス、サム・アスガリ

そんなブランドの代名詞となった“Amuse Bouche Lipstick”は、レッドカーペットのセレブたちの定番アイテムとなったものの、現在惜しまれつつ廃盤に。変わってアガベをメインに配合した”Agave+“シリーズが世界中で話題となり、ソフィア・リッチーと俳優のニコ・トロンテラ、ビューティーヴロガーのソンジドラ・デラックス、そしてブリトニー・スピアーズの恋人で俳優のサム・アスガリらBITE Beautyファンが出演する広告も注目を集めている。

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ブランドの新たなシリーズAgave+のメインの主成分は、テキーラの原料としておなじみのアガベの樹液“アガベネクター”。唇鏡面を滑らかに整え、潤し、もっちりとした質感を演出してくれる。リップの下地に“セラム”、リップクリーム替わりの“リップマスク”は毎日のケアに、そして週1回のリップスクラブでケアすれば、いつもみずみずしくて“美味しそうな”リップをキープ。(左から)Agave+ Pre-Makeup Lip Serum $24  Agave+ Intensive Lip Mask Buzzed $26  Agave+ Weekly Lip Scrub $22

ファンデーションのラインナップはあるものの、アイカラー等の展開は一切なく、人の体内に入る“リップ”に特化し安全性を追求したBITE Beauty。世界的にビューティーでも安全・安心がより強く求められる中、こうしたシンプルなアプローチを展開するブランドがさらに脚光を浴びることだろう。

ライター/横山正美
ビューティエディター/ライター/翻訳。「流行通信」の美容編集を経てフリーに。外資系化粧品会社の翻訳を手がける傍ら、「VOGUE JAPAN」「etRouge」(日経BP)「NikkeiLUXE」等のメディアでセレブリティインタビューを始めビューティ関連の執筆活動中。

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