先進国在住者が語るヴィーガンの食文化と実践のための注意点
イギリスはヴィーガン先進国と呼ばれるほど、ヴィーガン人口が多いと言われています。それは「今日からヴィーガンになろう」と思えば、誰でも簡単に実践できる環境が整っているから。そんな筆者がロンドンに住んで感じた事を紹介したいと思います。
多様なニーズに応えるロンドンの食文化
世の中には様々な事情で食に制限を持つ人がたくさんいます(宗教や考え方、アレルギーなど)。かくいう筆者も、たまたま行ったアレルギーチェックで軽度の鶏卵アレルギーがあると判明。それ以降、卵を控えるようになりました。そんな筆者がヴィーガン大国と呼ばれるロンドンに移住した時に驚いたのは「日本との食文化の違い」でした。
日本に住んでいた頃は、スーパーマーケットで「卵の入っていない食品」を見つけるために、ひたすら食品の成分表示とにらめっこ。どこでも簡単に手に入るものではないため、離れた専門店まで足を運ぶこともありました。現在はメニューにアレルギー表示を載せるレストランも増えましたが、ヴィーガンメニューやグルテンフリーメニューなどはあまりなく、食の選択は限られているように思います。
一方、ロンドンに住み始めて感じたのは、食に制限のある人に対して、社会的に多くの選択肢が与えられているということ。スーパーマーケットでは成分表示が徹底され、レストランでは豊富なメニューの選択肢(ヴィーガン、グルテンフリーメニューなど)が用意されています。また、どこにいても求める食材を近隣で手に入れることができるるので、食に制限を持つ人にとっても住みやすい街と言えるでしょう。
イギリスのヴィーガン事情
私自身はヴィーガンではありませんが、ロンドンで出会ったヴィーガンの方たちは「動物や環境のために“思想”からヴィーガンという選択をしている人」が多いように感じます。フェイクのファーコートを着て電車に乗る友人が現地の人から「これはフェイクよね?」なんて声をかけられる場面もありました。
また、ヴィーガニズムは日々の身体のコンディションを整え、スリムな体や内面からの健康美を求める人に多いです。
ヴィーガンを実践する時の注意点
ヴィーガンを実践する上で注意したいのは、単純に動物性の食品を抜いただけの食事になってしまい、栄養不足を招くこと。ヴィーガンを安全に実践するには、植物性の食品だけで必要な栄養素を補うための知識を身につけましょう。
摂取すべき5つの栄養素を含む植物性の食材をご紹介します。
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。
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