「性欲がなくなった」は本当か?40歳からのセックスレス問題を考える
あって悪くない、あってもいい、あった方が良い…快楽は悪いことではない
そこでふと先日LINEでやりとりした友人との会話を思い出しました。
友人が、セックスレス5年のお友達に使い捨てのラブグッズをプレゼントしたそうです。1回分の電池が切れたら捨てるので自宅で保管する必要がなく、気軽に使えるタイプのものだったそうです。そのお友達は「まさか自分に(グッズが)必要だと思わなかった」と喜びの感想をくれたそう。そして自ら別のグッズを購入したと報告があったとのこと。アダルトグッズというと性欲旺盛な人が使うものという印象があるかと思いますが、それは昔の話。今は女性が楽しめるよう実生活で悩んだ女性たちが開発したジェルやグッズがあります。それらは共通して色や形などのデザイン、素材の細部に至り思いやりや優しさを感じられるものが多いです。潤滑ジェルのように潤いをサポートしてくれたり、性交痛などで挿入に抵抗がある時は、あてるだけで気持ちがいいグッズもあります。カップルで使ってもいいです。しかしセックスは相手とするものとは限らず、一人で行うセックス=ソロ・セックスだっていいということ。相手と行うセックスで気持ち良さがなく、オーガズムを得られなくても、自分でコントロールできるソロ・セックスなら多少練習は必要かもしれませんが、気持ち良くなれるかもしれません。先ほどの女性のように、セックスレスでも普通に生活できているし問題なかったけど、その快感「あって悪くない」から「あった方がよい」となるのかもしれません。ラブグッズの使用のハードルが高ければ、段階的に最初は潤滑ジェルを使用してタッチングから、心地よさを得たらラブグッズと進むといいかもしれません。ネットショップではラブグッズは18歳以上の年齢確認のフィルターが出てきます。このフィルターが女性にとってハードルを上げてしまうようにも思えますが、制限年齢は異なりますが酒類と同様、未成年の購入防止用の規定ですので驚かないでくださいね。
その快楽、「あって悪くない」から始めてみるのもいいかもしれません。
参考資料:一般社団法人 日本家族計画協会ジェクス ジャパン・セックスサーベイ調査報告書
ライター/小林ひろみ
メノポーズカウンセラー。NPO法人更年期と加齢のヘルスケア会員。日本性科学会会員。性と健康を考える女性専門家の会 理事。デリケーゾーンブランドYourSide、潤滑ゼリーの輸入販売会社経営の傍ら、更年期に多い性交痛について情報発信を行う。幅広い性交時の痛みに関する情報サイト「Fuan Free (ふあんふりー)」を運営。
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