「夫にうまく気持ちを伝えられない」の背景にあるものとは|臨床心理士が答える心のQ&A
臨床心理士でありヨガ講師である筆者が、皆さんの悩みにお答えするシリーズ。カウンセリングやヨガのクラス、SNSなどの中でみなさんから頂いた質問について、心理学の知識やカウンセリングの手法、ヨガのマインドに基づきながらお話ししていきます。
【相談】「夫とのコミュニケーションに戸惑う」
Aさん:夫に対して嫌なことを上手に伝えられず、いつも飲み込んでしまいがち。自分の気持ちってどうしたら伝わるのでしょうか。
Bさん:イライラするとつい「なんで?どうして?」と質問責めしてしまったり。最近夫とのコミュニケーションに迷いがあります。どうしたら良いのでしょうか。
夫婦の問題、ヨガ哲学ではどう解く?
A:夫婦関係に関することは、ヨガやカウンセリングの中でもよく話される話題のひとつ。夫婦関係は、あらゆる人間関係の中でも一番濃密な関係と言えるのではないでしょうか。だからこそ楽しいことだけでなく、相手の短所が見えたり、意見が対立したりすることもあります。密接だからこそ様々な葛藤が生まれやすい関係性とも言えるかもしれませんね。
こういったパートナーとの関係をヨガ哲学的に考えてみましょう。ヨガ哲学の中に【ダルマ】という考え方があります。ダルマとは日本語で【義務】と訳されますが、務め・やるべきことと言った意味もあるようです。つまり、自分の中での苦手なことを解決するために与えられた宿題とも言えるでしょう。質問頂いたお悩みをダルマに当てはめてみると「上手に伝えられずにいつも飲み込んでしまう」「イライラすると質問責めにしてしまう」というコミュニケーションのパターンを繰り返してしまうのには、何か理由があり、その理由と向き合うことが質問者さんの課題なのかもしれません。恐らく2人ともそれがなんとなく分かっていて、何とかしたいと思い、こうして質問してくださったのだと思います。勇気を出して教えてくださったことに感謝です。さて、ここからは心理学を元に今度は紐解いていきましょう。
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