「どうして私はこんなに醜いの?」シンガーのリゾがネガティブな感情を吐露した理由
前向きな気持ちでいることの大切さはきっと誰もが実感しているはず。でもいつも明るくポジティブでいるのは大変なこと。シンガーのリゾが「落ち込む自分」を受け入れることも重要だとアピールしている。
2020年初めに開催されたグラミー賞でテイラー・スウィフトやビリー・アイリッシュ、ビヨンセ、アリアナ・グランデを押し除け最優秀ポップパフォーマンス賞を獲得、一躍世界の歌姫となったリゾ。SNSでファンにあるメッセージを発信、大きな反響を呼んでいる。
いつもは前向きで明るいリゾ。でもこの日は少し落ち込んだような表情でこう語っている。「家に帰ってきて服を脱ぎ、シャワーを浴びた。その後自分のことを卑下する気持ちに襲われた」。リゾはこう続けている。「”私の何が悪いんだろう? きっとどこもかしこもダメなんだ。みんなが私に言う意地悪な言葉はどれもも当たってる。どうして私はこんなに醜いんだろう?”って考えていた。自分の体型も大嫌い」。
リゾはボディポジティブを主張するセレブの1人。「スリム=美しい」という古い図式に反論、美は多様なものだと訴え続けてきた。今回の投稿でリゾは「いつもなら私は落ち込んだ状態から抜け出そうとしてポジティブなことを言う。でも今日は言わないし、それでいいの。こういうネガティブな考え方や感情になるのは人間なら当然。誰だって同じ。みんなに起きることなのよ」。
メンタルヘルスの啓蒙活動が熱心な英米では「It's OK to say you're not OK(大丈夫じゃないって言っても大丈夫)」という呼びかけが定着してきている。リゾの今回のメッセージのコアにあるのも、ネガティブな自分もありのままに受け入れようという姿勢。常にポジティブでなくてもいい、そんな気持ちで自分の心をケアしたい。
ライター/長坂陽子
ライター&翻訳者。ハリウッド女優、シンガーからロイヤルファミリー、アメリカ政治界注目の女性政治家まで世界のセレブの動向を追う。女性をエンパワメントしてくれるセレブが特に好き。著書に「Be yourself あなたのままでいられる80の言葉」(メディアソフト)など。
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