ダコタ・ジョンソン、セクシャルウェルネス企業のクリエイティブディレクターに
女性のための官能映画として話題をさらった映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』。主演のダコタ・ジョンソンがセクシャルウェルネスの分野に進出した。
今月初めダコタ・ジョンソンはセクシャルウェルネス企業「モード」の共同クリエイティブ・ディレクターに就任したことを発表。「モード」は2018年に女性起業家エヴァ・ゴイコチェアが設立したまだ新しい会社。女性のよりよいセックスライフを目指し、バイブレーターやボディウォッシュ、マッサージオイルやコンドームを開発、発売している。ダコタは出資もし、経営にも参加していくことを明らかにした。
性的な幸せを得ることは基本的な人権のひとつ
ダコタはこの企業の経営や製品開発に参加していくことを決定した理由についてこう語る。「性的な幸せを得ることは基本的人権。モードの企業理念は私が健全な性に関する私の考え方と一致するもの。何よりもモードの製品が持つ力と美意識は極めて高いレベルで、私も気に入っている」。ダコタはこれらの製品を特別なものではなく、全ての人が入手できる日常的なものにしていきたいと語る。
女性のためのセックスグッズが増えているとは言え、まだまだ少なく手にするのに抵抗を覚える女性も多い。ダコタは「そういう製品は下品で卑猥なものだと思われてきた。それを変えていきたい」と語る。「性的な満足を目指すことは自分を大切にすること。性的な意味で自分の体をケアするのは食事をして栄養をとったり、スキンケアやエクササイズをするのと同じこと。セックスは重要かつ特別なものであり、そう扱われるべきだ」。
セックスは極めて人間らしく親密な行為
これまで女性が性的な快感や喜びについて語ることは多くの社会でタブーとされてきた。でもダコタはこの状況が変わりつつあると語る。「人間はセックスやセクシュアリティを恥じるべきものだと見なくなってきている。セックスは人間の原始的な部分、人間の極めて人間らしい部分。それに正しく気を配り、教育していくことはもちろん、そういう部分を受け入れることすらしないことにみんなうんざりしてきていると思う」。
ダコタはこう語る。「セックスは人間がすることの中で最も親密な行為。みんながセックスや身体について偏見を持たず敬意を払うこと、自分自身やパートナーの身体にふさわしいケアをしようと学んでくれることを望んでいる」。女性の性的な幸せをめぐる状況は日本もアメリカ同様、先進的とはいえない状況。ダコタがこれから社会全体の意識をどう変えていくのか、日本でも注目したい。
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