生理や性、タブー視されていた課題に向き合う「フェムテック」は女性の暮らしをどう変えるのか

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生理や性、タブー視されていた課題に向き合う「フェムテック」は女性の暮らしをどう変えるのか

yurina
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2020-11-17

最近耳にすることも多いフェムテック。フェムテックとは何なのか、また、女性の人生にどんな影響をもたらすのかをお伝えします。

2019年12月に、世界経済フォーラム(World Economic Forum)が公表した「Global Gender Gap Report 2020」によると、日本の男女格差を測るジェンダーギャップ指数は世界153ヶ国中121位。日本は、男女格差が大きい国の一つとされています。

近年、何かと「ジェンダー」という言葉をよく耳にするようになったと思いますが、これは男女の性差をなくしていく社会を作ろうとする傾向にあるとも言えます。それにつれてより一層、女性の健康や生きやすさを促進するためにフェムテック市場が注目を集めています。

Femtech(フェムテック)とは

フェムテック=Femtechとは、Female(女性)とTechnology(テクノロジー)をかけあわせた造語。女性が抱える健康の課題をテクノロジーで解決するプロダクトやサービスのことを指します。

現在フェムテック業界には、世界で2000以上の企業があります。そのほとんどが女性経営者によるもの。テクノロジーの発達によって、様々な女性の健康をサポートしている製品やサービスが生まれており、それは月経の悩みにまつわるもの、性的な問題を解決するもの、妊娠出産をサポートするものなどです。

最近でいうと月経カップや生理用吸水ショーツ、不妊治療をサポートするアプリなどが注目を集めています。

フェムテック
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ではどうしてフェムテック業界がここ数年で注目を集めるようになったのでしょうか。

女性の悩みはタブー視されていた

今まで女性特有の悩みは、タブー視される傾向にありました。それが徐々に緩和され始めているのです。

そもそも何故タブーだったのかを考えると、男性中心の社会だったからではないかと筆者は考えます。女性の悩みについて声をあげても理解してくれない社会だったから、自ずと隠すようになったのではないかと考えています。

フェムテック
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しかし、徐々に女性が社会進出をすると、男性中心だった社会に変化が生まれ始めました。産休や育休など女性が社会進出をする上で生まれた制度、そして生理休暇というのも生まれました。女性が社会で働くことで男性は徐々に女性の事情だけでなく"女性"という存在について理解することを始めたのです。そしてここ数年でより一層その流れは強まり、ジェンダー(性差)への関心やフェムテック市場の注目度も高まっているのです。

フェムテックが導く、女性が生きやすい社会

フェムテック関連企業の多くが女性を中心に構成されており、フェムテック市場がこのまま成長していけば、女性が活躍する場面もこれまで以上に増えるでしょう。フェムテック製品はどんどんと開発され、女性がより健康に、生きやすいようサポートしてくれると期待されます。

ですが、実際には、まだタブー視されることもあります。

2015年、アメリカの生理用吸水ショーツブランド「THINX」は、ニューヨークの地下鉄広告に「Period(生理)」という言葉を使ったことで「不適切」として広告を取り下げられました。2019年4月には、今や代表的なフェムテックブランドのひとつである「elvie」が、骨盤底筋を鍛えるアイテムのPRを兼ねて、女性器バルーンをあげたところ「不適切」として取り下げられました。

しかし、この2つのブランドはフェムテックに興味のある人なら誰もが知っている世界的な代表ブランド。女性が立ち上がって、行動ができる社会に近づいていることは間違いありません。社会的立場で女性が強くなるのではなく、社会に出ている女性がより幸せに生きられるようにサポートする。これこそが、今後フェムテックが目指す社会ではないかと思います。

ライター/yurina

美容専門学校を卒業後、カナダの美容専門学校へ留学。カナダ滞在中にメイクアップアーティストとしても活動。 自身の肌が弱いことからオーガニックコスメに魅了され、帰国後オーガニックコスメのセレクトショップで働きながら化粧品成分、オーガニックコスメについて学ぶ。オーガニックライフを送る中で、自分の生き方とヨガが通ずるものがあると感じ、ヨガインストラクターの資格を取得。フリーのヨガインストラクターとして現在名古屋・岐阜を中心に活動中。

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