全ての人種の健やかな頭皮ために|女優タラジ・P・ヘンソンが手がけるヘアケアブランドの魅力
ブロンドやブルネットと違い、クセが強く扱いが難しいとされているアフリカ系やアジア系の髪。そんな有色人種の髪に重きを置いたアフリカ系アメリカ人女優タラジが手がけるヘアケアが、今世界中で話題だ。これまで何を使っても髪がまとまらないなどのトラブルに見舞われているなら、一度使っているヘアケアが正しいものかどうかをチェックしてみる必要があるかもしれない。
髪質に悩む全ての人へ向けたプロダクト
「私の母は私が子供の頃、あまりにもまとまりにくい私の髪質のことをよく心配していました。女優になってからこれまで白人のスタイリストにヘアを担当してもらっていたのですが、誰もアフリカ系の私の髪を上手く扱うことができなかったんです。だから自分でアフリカ系を中心としたヘアケアブランドを作らなければならないと思いました。とは言え、もちろんヨーロッパ系も、アジア系も、すべての人が対象です」
ヘアケアブランド「TPH by TARAJI」を立ち上げたきっかけを米誌にこう語ったのは、「ER緊急救命室」や「CSI:科学捜査班」等のTVシリーズや映画「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」(2008)でアカデミー助演女優賞にノミネートされた女優のタラジ・P・ヘンソンだ。
彼女が手がけるヘアケアのポリシーは「健康なスカルプ(頭皮)無くしては健康な髪は育たない」。スタイリングを左右するのも、健康なスカルプがあってこそだと女優としての長年の経験から確信したという。
「 女性は何かと言うとヘアスタイルばかりを気にしますが、そうではありません。最も気を使うべきは、スカルプなんです。とにかくスタイリングさえ決まればいい、とスカルプのことは忘れがちですが、実はヘアスタイリングの良し悪しを決めるのはスカルプのコンディションなんです。良い土壌無くして収穫は得られないでしょう?」
そんなタラジが愛してやまないのが、ブランドの核であるスカルプケア「Master Cleanse」。ウィッチヘーゼルとティートゥリーのアロマエキスを配合し、清潔な頭皮環境作りに徹底してこだわったアイテムだ。もう一つのこだわりポイントであるくし状のアプリケーターで、頭皮の隅から隅までしっかり液を行き渡らせることができる。
そんなブランドで人気のもう一つのスターアイテムがスカルプ用のシュガースクラブだ。普段のシャンプーでは落としきれない頭皮の汚れや古い角質をしっかりオフして、健やかな髪の生え変わりを促進してくれる。
全てのアイテムはミネラル、パラベン、そして俗に言う環境ホルモン(フタル酸エステル)等の使用は無しというクリーンなヘアケア。カーリー、ストレート、ウェービー等々全ての髪質のスカルプ環境を健やかに育んでくれる。
もちろん、動物実験も実施なし。人種や性別を問わず、全ての人のスカルプのためのヘアケアラインータラジが目指したのは、そんなインクルーシブなブランドだ。機会があれば、ぜひ試してみて欲しい。
ライター/横山正美
ビューティエディター/ライター/翻訳。「流行通信」の美容編集を経てフリーに。外資系化粧品会社の翻訳を手がける傍ら、「VOGUE JAPAN」やデジタルメディア「VOGUE CHANGE」等でビューティー記事や海外セレブリティの社会問題への取り組みに関するインタビュー記事等を執筆中。
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