10月18日は更年期の日|女性器まわりの更年期症状にはどんなものがある?専門家が解説
そうなると、性交時や婦人科の内診などの刺激での出血や痛みを感じることも。日常生活では、腟が雑菌に弱くなり頻繁に腟炎を起こしてしまう、衣服や下着などがデリケートゾーンに当たるだけで、皮膚の乾燥によるかゆみや痛みなどの不快症状がでることがあります。こうして並べると、驚くかもしれませんが、症状には個人差がありますし対処方法もあります。私が運営するブランドYourSideでも扱っていますが、デリケートゾーンを保湿できるボディミルクなど、専用商品で日ごろからケアが可能です。また、性交時の潤い不足は潤滑ゼリーやジェルなど活用できます。普段ケアをしても不快が続く場合は、HRT(ホルモン補充療法)やエストロゲンの腟座薬など婦人科でできる治療のほか、腟・外陰部の炭酸ガスレーザー治療など保険適用外でできる治療もあります。
性に関する更年期症状に悩むのはあなただけじゃない
更年期は食事や運動など生活習慣の改善をいわれますが、エストロゲンの分泌を増やすためではありません。今までエストロゲンが無償で支えていた健康を運動や食事の改善で維持するということ。運動や食事で支えられない肌や粘膜の潤いは、日ごろのケアや潤滑ゼリーやジェルの活用、症状がひどい場合は婦人科で適切な治療ということになります。性に関する更年期症状の情報は、スポットライトを浴びないし、他者からあまり聞くことがないので、自分だけ?と思うかもしれません。しかし更年期人口を思い出してください。きっとあなただけではないはずです。
(※1)総務省統計局
(※2)文献 わたしたのカラダは、私が守る 女性ホルモンの教科書(日経BP社)
ライター/小林ひろみ
メノポーズカウンセラー。NPO法人更年期と加齢のヘルスケア会員。日本性科学会会員。性と健康を考える女性専門家の会 理事。デリケーゾーンブランドYourSide、潤滑ゼリーの輸入販売会社経営の傍ら、更年期に多い性交痛について情報発信を行う。幅広い性交時の痛みに関する情報サイト「Fuan Free (ふあんふりー)」を運営。
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。
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