自分を責めないで!突然の「音信不通」…その心理背景と乗り越え方とは

 自分を責めないで!突然の「音信不通」…その心理背景と乗り越え方とは
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南 舞
南 舞
2020-01-14

突然パートナーが音信不通にしてきたらどうする?臨床心理士である筆者がその心理的背景と対応についてお伝えします。

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音信不通はつらい・・・

「私たちはうまくいっている♪」そう思っていた矢先に突然の音信不通。「何かあったのか」と心配になったり「どうしたらよいのか」と不安になったりと、感情が常に揺さぶられ、心穏やかではない日々を過ごすことになりますよね。せっかくうまく行っていると思っていたのに、どうして相手は音信不通という手段を取るのでしょうか。事情は様々あるかと思いますが、音信不通という手段を選ぶ人には以下のような特徴が考えられます。

なぜ音信不通にするの?2つのタイプ

「自分にふさわしくないならいらない」自己愛的なタイプ

その人はいわゆる自己愛が強い人(ナルシスト)かもしれません。自己愛が強い・ナルシストと聞くと、一般的には「自分のことが大好きな人」という印象を持つと思いますが、心理学的には、「自分は素晴らしい人だという思考が強い」「自分の周囲にいるのは才能や成功、美しさがある人であるべきと思っている」と解釈します。つまり、自分の能力や現実、他人に対しても理想がとても高いので、自分の中での基準に満たさないことが起きたり、自分の思っていることから外れている部分を見ると、「この人は自分にふさわしくない」と判断し、心のシャッターを下ろしたり、物理的に距離を置こうとします。また、このタイプの人たちは「共感力が乏しい」「相手に対して傲慢な態度を取りやすい」という特徴もあるため、「音信不通にされたら相手がどう思うか」という気持ちよりも、「自分に合わないんだから、しょうがない」「自分の考えと合わない方が悪い」という思考になりやすく、結果的に音信不通という行動を取ることに繋がってしまうのかもしれません。

「葛藤を避けたい」回避的なタイプ

回避的なタイプの場合、人と親しい関係になることを避ける傾向にあります。「この幸せが長く続かないかも知れない」という不安が常にあるため、続かないくらいなら先に自分が壊してしまおうという心理が働くのかもしれません。また、回避型タイプになる背景として、幼い頃の親からの干渉・束縛などがあります。心理学では、「相手と親密な関係になりやすい恋愛は、パートナーと親子関係を再演するということが起きやすい」と考えるため、無意識に相手と自分の親を重ね合わせ、結果回避するという行動が起きるのかもしれません。

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