LIFESTYLE
獣医師から薬草ハーバリストへ|加藤美帆さんの転身ストーリー
薬草の効果や効能をライフスタイルに生かすための提案を行う「薬草ハーバリスト」として活躍する加藤美帆さん。野草茶の魅力に取りつかれ、立ち上げたブランドは海外からも支持されています。企業、カフェやサロンのドリンクプロデュースなど活躍の場を広げ続ける彼女の軌跡とは。
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獣医師から「薬草ハーバリスト」へ
お茶を注ぐと、よもぎが香り、ハーブがやさしくよもぎに寄り添い、共鳴する。飲み終えたころには、胸の奥がじーんと温まっている。心にまとっていた鎧が、すっと静かに解けていく…。その余韻は、ヨガを終えた後の心身がほぐれていく感覚と、どこか似ているように感じます。
この不思議な味がするよもぎ茶を作ったのは、福岡県糸島市で「薬草ハーバリスト」として活動する加藤美帆さん。2014年に移住し、わずか3年で自身のブランド「- suu -(スー)」を立ち上げ、世に広め続けています。
―――ハーバリストになる前は、どんなお仕事をしていたのですか?
大学卒業後は獣医師として、毎日たくさんの動物の命と向き合っていました。夜勤や急患の対応で、休憩も満足に取れないのは日常茶飯事。慢性的な寝不足、不摂生な生活で疲れきってしまい、仕事以外のプライベートな楽しみは無いも同然でした。獣医師は子供の頃からの夢だったはずなのに、やりがいに対して負担が大きすぎたのだと思います。
変化が訪れたのは、結婚を機にサンフランシスコへ移住し、知人が立ち上げたITベンチャー企業で働き始めた頃。初めて携わるビジネスの世界は、膨大な求心力とエネルギーが渦巻いていました。
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。
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