「自分で答えを探す力」を養う|思春期の少年たちを変えたプログラムとは

 「自分で答えを探す力」を養う|思春期の少年たちを変えたプログラムとは
Daisy-Daisy
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「黒人の少年たちは、問題を引き起こしかねないと思って、怒りの感情を表すことに不安を感じている可能性があります」とロバーツさんは言います。刑事司法擁護団体であるSentencing Projectの2015年度の報告によれば、黒人の子供が白人の子供に比べての投獄される可能性が5倍高いという事実からもその言葉には納得ができます。「また一方、彼らは失望したり、奪われたりすることを望まないがために、喜びを感じることさえも恐れているかもしれません」と彼は付け加えます。

少年たちが一度、自分自身そして受け入れるということの意味を理解できるようになると、ロバーツさんは、会話に人種や文化の話題を取り入れるようにしています。そして、何事にも疑問を持ちながら、考えを深め、そして最終的に自ら結論を出すという「クリティカルシンキング」の意識レベルを上げ、少年たちがコミュニティに溶け込み、良い方向に変化していけるよう手助けをしています。

週末は、モアハウス大学(マーティン・ルーサー・キング・ジュニアが15歳の時に入学を認めた大学)からキングセンターまでの3マイル、アトランタ市内のウォーキングを行います。彼らは歴史的な黒人エリアを通り、キング牧師がかつて歩いたランドマークや再開発エリアなども目にします。

ウォーキングの間、意識的に歩くこと、そして第一チャクラグラウンディングを指導するロバーツさんは次のように述べます。「特にプログラムに参加している黒人の10代の若者たちは、マーティン・ルーサー・キング・ブルバードを歩いてみると、自分たちが目にしている貧困を恥じないようにしたいと考えています。それは彼らのせいでもなく、黒人文化がうまく機能していないせいでもありません。」

「もし住むエリアで最も権力があるのがドラッグの売人だとしたら、私は彼らにとにかくなぜそうなのか?という疑問を持って欲しいです」ロバーツさんは、解決するには常に政治しかないと強調します。少年たちが18歳になるまでには、市議会議員同様、国および州の上院議員および代表者が誰であるかを知る必要があります。「政治は、権力という言葉に置き換えられます。そして権力は、要求しなければ何ひとつ譲歩しません」とロバーツさんは言います。「私は少年たちにキング牧師は若くして様々なことを成し遂げたことを知って欲しいのです。そして彼らもまた同じ影響力を持てるということを」

ヨガジャーナルアメリカ版/「This Yoga Program Empowers Teen Boys to Express Emotions & Activate Politically

教えてくれたのは…ディアナ・ミカロポウロスさん
ディアナ・ミカロポウロスさんは、ニューヨーク在住のデジタルコンテンツ・ディレクターとして15年の経験を持ち、編集者またライターとして活躍している。ライフスタイルと文化が主な専門分野でヨガジャーナルを始め、ハフィントンポストやAOLなど様々な有名媒体向けに執筆を行なっている。

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Translated by Hanae Yamaguchi