ヨガとスープの共通点って?ヨガ友と行うキッチンプラクティスのススメ

 ヨガとスープの共通項って?ヨガ友と行うキッチンプラクティスのススメ
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ヨガを持ち寄りパーティのように

ある日、私は数人の友人に、引っ越しのごたごたの中でヨガの練習から遠ざかってしまい、もう一度グループに入って始めたいけれど、どうすればいいのかわからない、と話していた。自分のレベルも、どのクラスが適しているのかもわからなかった。私は、大きな新しい空間、アイランド型のキッチンを取り囲むオーク材の床の海を見つめた。そのとき、スープを分け合ってともに夕食をとったように、ヨガの練習も友達と一緒にすればいいのだと思いついた。

グループには、ヨガの先生がひとりいる。ある月曜の午後、何人かが集まって木の床にヨガマットを広げた。そのうちの数人は体がさびついているようだったし、ひとりはまったくのヨガ未経験者だった。でも、そんなことはどうでもよかった。それはありあわせのもので準備した、小さな部屋でのディナーのような、ポット・ラック(持ち寄り)のプラクティスだった。そのまま来て、あるものを持って。思い出ともなる、次のプラクティスを願う気持ちともなる、1回のプラクティス。期待するものは何もないから、うまくいかないことも何もないのだ。

新しいキッチンで初めてヨガをしてから1年以上が経ち、私たちは熱心にヨガに取り組むグループになった。プラクティスをしながら窓の外を見つめ、キッチンのカウンターはプロップスとして使った。食べ物を分け合うとおいしくなるように、ヨガのプラクティスももっとよいものになった。新しいコンロの上の大鍋に入ったスープが、焼きたてのスコーンや、田舎風のパンと一緒に私たちを待っていることもよくあった。ときには、シャヴァーサナの後にワインを開けた。みんなとグラスを持ち上げながら、私は思うのだった。「これも一時だけのことなのよ」

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Text by ANNA THOMAS
Translated by Yuko Altwasser
yoga Journal日本版Vol.23掲載



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