子供を産み育てないと人は成長できないの?
ここ5年間で、生涯未婚率が男女ともに上昇しています。その一方で「母親になって初めて人として成長できる」という考えもいまだ根強くあり、「子供がいない=未熟なのだろうか?」と悩む女性も少なくありません。「人としての成長、魂の成長に、出産や子育ては必須なのか」という悩みを、ニューヨーク在住のヨガ講師・yasushi先生にぶつけてみました。
成長する機会は万人に様々な方法で与えられている
僕自身「子供を持つ経験を通して一人前になるのだろうな」と、漠然と考えていたこともありました。子供を産み、育て、一生誰かの親としての役目を持ちながら生きる。そこには計り知れない人生経験の豊かさがあると想像できます。子育てとは個々の成長を促すために繰り返されてきたひとつのメソッドかもしれません。
ただ、誰もが親になるとは限りませんね。子供を持つ人生が叶わない場合や子供を早くに亡くす場合、子供を持たない選択もあるでしょう。他者と同じ家族構成をつくれないと魂の成長のチャンスが絶たれるのでしょうか。親となる巡り合わせにない者にとっては、様々な人間と関わり、いろいろな役目を担うことで人生の豊かさを経験する方法もあると思うのです。「魂の成長」を促す機会は様々な方法で万人に与えられているはずだと信じています。魂は多くの異なる人生の繰り返しの中で熟すのでしょう。
子供を持たないことが社会や家庭での居心地を悪くするかもしれません。でも、どんなに努力をしても、置かれる状況が切望するものと異なることもあるのが人生。当事者がどんなに願っても、また周囲がヤキモキしたとしても私たちは置かれた人生を歩むしかないのです。それは「別の」生き方であって、何かが「欠けた」人生ではないのです。目の前の道を歩む現実的な覚悟を持ち、自分を成長へと導くものを持ちながら精一杯肯定的に生きることの他に何ができるでしょうか? 魂は、あなたが今を肯定的に生きることでその輝きを増すものだと思います。これでいいのだ!
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