「嫌いな人がいる」というのは悪いこと?

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「嫌いな人がいる」というのは悪いこと?

yasushi
yasushi
2017-12-25

「どうしても苦手」という人、あなたにはいませんか? 誰かを嫌いであること、苦手と感じていることに罪悪感をもつ人も少なくないはずです。誰かを嫌いなことは、悪いことか否か…ニューヨーク在住のヨガ講師・yasushiさんに聞いてみました。

皆それぞれ人間ですから好みもあれば、お互いの持つエネルギーの相性もあるでしょう。でもこんな時、私達は相手を知ろうとしているでしょうか? 相手を一人の人格と認めフェアに付き合っているでしょうか?
私達は相手をよく知らないうちに好き嫌いを決め、その感情をベースに人間関係を築くことがありますね。感情的なエネルギーは私達の心を閉ざし、自身の成長のチャンスさえ奪います。相手に持つ印象以外の情報(肯定的なこと)を得ることで、好き嫌いを超えた部分で付き合えるかもしれません。
ニューヨークは人種のるつぼと言われるだけあって、人種、文化背景、言語、思想等の異なる人が多く暮らします。世界の中でも特異な街と言えるでしょう。僕たちはその中で「相違を超えた人格の尊重」を実生活で学んでいる気がします。少なくともそれを意識しなければ自分の葛藤と闘うことになるのですから。苦手意識を持つときには相手に理由を見出しがちですが、どんなに理由を並べても影響を受けるのは明らかに自身の責任下にある自分の感情ですよね。感情をヘルシーに保つためにも、人間関係の中で自分の心のメカニズムも無視できません。苦手な相手とよく似た部分を自分も持っていた(驚&悲)……なんてこともあるのですから。
そして……全ての人を好きになる必要はありません。苦手な感情が静かになればよいのです。どうですか? 気が楽になりませんか? 相手が近くにいる場合(職場)でも、心理的な距離感を保てばよいのです。それは自分のエネルギーフィールド(聖域)を守ることとも言えます。アメリカ人は「自分を守る距離感を持つ」のが上手いと思います。日本の満員電車とニューヨークの地下鉄でのそれを比べると明らかです。日本では不快感を持ちながらも、他人との間に信じられない程の距離感を許すのに対し、ニューヨークの地下鉄ではある程度の混雑になると、人は次の電車を待ちます。たとえ仕事に遅れたとしても(!)むやみに人を近づけないのです。
「相違」を認めながらもそれを超えるにはエネルギーが必要です。心理的距離感を持つことが自身を守ることにもなります。チャレンジングですが、価値ある人生のレッスンです。これでいいのだ!

 

yoga Journal日本版Vol.25掲載

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