「究極のリラックス」を味わおう!深いシャヴァーサナのためのテクニック
ヨガの最後に行うシャヴァーサナ(亡骸のポーズ)。床に仰向けになり、目を閉じて呼吸するという一見シンプルに思えるポーズだが、もちろんただ寝ているわけではなく、今に意識を向けるという難しさを併せ持つポーズでもある。ヨガジャーナルの寄稿編集者で、ロドニー・イーと共にカリフォルニア州オークランド、ピエモント・ヨガ・スタジオの共同創立者であるリチャード・ローゼンに、極上のシャヴァーサナについて話を聞いた。ローゼンによる繊細なインストラクションに身を任せ、マインド、身体、呼吸を感じながら、シャヴァーサナに深く浸ろう。
1.仰向けで横たわろう
仰向けで横たわり、身体をできるだけニュートラルな位置に置く。脳はシャヴァーサナでのミスアラインメントを感じ取ると、集中を乱す。身体のバランスがとれるほど、脳は鎮静される。ひとたびこの状態になれば、普段感じている身体の境界がぼやけはじめ、消えていき、自身が広がっていくように感じるだろう。
2.両腕・両脚の位置を決めよう
両腕を上体に対して45度ぐらい広げ、手のひらを上に向け、指の節が均等に床にふれるようにする。両脚が体の中心線から同じ角度になっているかを確認し、かかとをやや外側に開く。両耳が肩から均等な距離になるように頭の位置を調整し、両目が均等な高さで天井に向くようにする。頭が傾いたりねじれたりしないように。身体がニュートラルな位置になるほど、脳は自由になる。
3.舌や鼻梁、眉間の力を抜こう
ニュートラルな位置取りができたら、舌も口の底部に休ませよう。舌にも中心線があるので、中心から均等に広がるようにしよう。目は眼窩の奥に沈ませ、後頭部の奥で自分の呼吸音を聞き取るように外耳道を深く鎮める。最後に、鼻梁(びりょう)の皮膚や眉間を柔らかくする。
4.「頭蓋骨の中にある脳」をイメージしよう
中心で落ち着いている感じがして、感覚器官が緩んできたら、頭蓋骨の中の脳をイメージする。脳が縮み始め、どんどん小さくなり、頭蓋骨の内側を覆う膜から離れていき、後頭部に落ち着くように。
5.目の動きを止め、休ませよう
目はできるだけ静止させて、眼窩の奥で休ませる。
6.丁寧に呼吸しよう
息を吸うときは、無理に吸わずにただ息を取り込む。脳が額から遠ざかり、後頭部で落ち着いている感覚を味わう。息を吐くときは、ゆっくりと滑らかに息を解放する。
7.「現在」にとどまろう
この後の数分間は、できるだけ静止した状態で、現在にとどまることが重要だ。かかと、ふくらはぎ、お尻、胴体、腕の背面、頭の後ろ――身体の大半を背面に向かって沈めていく。床と接しているのを感じ、呼吸と周囲の音に意識を向けながら、シャヴァーサナの間、いまこの瞬間にとどまるようにしよう。
シャヴァーサナに費やす時間の目安としては、30分練習するごとに、少なくとも5分間だ。しかし、もちろん5分から20分間この甘美なポーズを味わっても良い。
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