YOGA PEDIA|セツバンダサルヴァーンガーサナからエーカパーダヴィパリータダンダーサナへ

 YOGA PEDIA|セツバンダサルヴァーンガーサナからエーカパーダヴィパリータダンダーサナへ
Jan Spanier
広告

エーカパーダヴィパリータダンダーサナとは

eka=1
pada=足
viparita=逆さまの、上向きの
danda=杖
Asana=ポーズ
片足の上向きの杖のポーズ

ポーズの効果:肩、胸部、背中上部を開く。脚と上半身を強化する。体の前面、体を支えている脚の太腿、上げた脚のハムストリングをストレッチする。活力を高める。

完成までのステップ

①ウールドゥヴァダヌーラーサナ(上向きの弓のポーズ)から、肘を手首の真上に保ちながらゆっくり曲げ、頭頂部を床に下ろす。頭部に体重をかけすぎないよう注意する。ひと呼吸おき、肩甲骨を後方に引いたら、前腕を片方ずつ床に下ろす。指をかかとのほうに向け、肘を肩幅に開く。両手を組み、ドルフィンポーズで行ったように外側の小指を手のひらの中に入れる。

エーカパーダヴィパリータダンダーサナへ
Photo by Jan Spanier

②両腕の外側を引き締め、肩の最上部を引き上げる。肘の内側、前腕、手首の外側を押し下げ、肩甲骨を肋骨の背面に安定させながら、頭を床から引き上げる。次に、すねを平行に保ちながらかかとを上げ、太腿の内側を床のほうに解放した後、尾骨を伸ばし、かかとを再び床に下ろす。背骨を伸ばし、胸骨を前方に押す。ここで数回呼吸する。

エーカパーダヴィパリータダンダーサナへ
Photo by Jan Spanier

③心の準備ができたら、左足の四隅を力強く押し下げて、体重を左脚に移しながら、右膝を胸のほうに向かって引き上げる。胸部を引き上げたまま右足の指を広げ、右脚をゆっくりと天井へ伸ばし始める。

エーカパーダヴィパリータダンダーサナへ
Photo by Jan Spanier

④骨盤を水平に保ちつつ、左かかとの内側を力強く押し下げながら、右足のかかとと指の付け根を真っすぐ天井に向け、背中上部の曲線をさらに深めて、胸部をそっと前に出す。数回呼吸したら、上げていた足を床に下ろし、反対側で同様に行う。ポーズを解くには、両足を確実に床に下ろし、組んでいた手をはずして、手のひらを床におき、ウールドゥヴァダヌーラーサナ(上向きの弓のポーズ)に移る準備をする。次に、体を押し上げてウールドゥヴァダヌーラーサナに入り、ひと呼吸したらあごを引いて背中を床に下ろし、心と体を解放する。

骨盤を水平に保ちつつ、左かかとの内側を力強く押し下げながら、右足のかかとと指の付け根を真っすぐ天井に向け、背中上部の曲線をさらに深めて、胸部をそっと前に出す。数回呼吸したら、上げていた足を床に下ろし、反対側で同様に行う。ポーズを解くには、両足を確実に床に下ろし、組んでいた手をはずして、手のひらを床におき、ウールドゥヴァダヌーラーサナ(上向きの弓のポーズ)に移る準備をする。次に、体を押し上げてウールドゥヴァダヌーラーサナに入り、ひと呼吸したらあごを引いて背中を床に下ろし、心と体を解放する。
Photo by Jan Spanier

安全に行うために

ヴィパリータダンダーサナ(上向きの杖のポーズ)では、(床に下ろしているのが片足でも両足でも)肩と背中上部の筋肉を開くことが求められる。また、肘を肩幅にして肩を引き上げた状態で、前腕を押し下げることができなければならない。こうしないと、腰だけでなく首も圧迫する危険がある(それでは割に合わない!)。前腕をゆっくり片方ずつ床に下ろしてみよう。このポーズが自分に合ったものかどうか肩がすぐに教えてくれるはずだ。

指導&モデル
ミーガン・マッククラリーはロサンゼルスで活動するヨガティーチャー。『Pick Your Yoga Practice : Exploring and Understanding Different Styles of Yoga』の著者でもある。詳しくはウェブサイトへ。meaganmccrary.com

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

広告
  • 4
  • /
  • 4

Photos by Jan Spanier
Model by Meagan McCrary
Styling by Matthew Peridis
Hair&make-up by Laura Dee Shelley
Translation by Setsuko Mori
yoga Journal日本版Vol.58掲載



RELATED関連記事

Galleryこの記事の画像/動画一覧

インストラクション
膝やつま足先を開かないこと。こうすると、腰が詰まってしまう。両足の外側をマットの縁と平行に保つようにしよう。
お尻を強く締めたり、鼠蹊部を天井のほうに押したりしないこと。こうすると、腰を緊張させてしまう。両膝の内側を引き寄せて、太腿の内側を床のほうに解放した後、尾骨を膝に向かって伸ばすようにしよう。
太腿でブロックをはさんでみよう。両足を平行にして腰幅に開き、ブロックのいちばん薄い面を太腿ではさむ。ブロックを両側から押しながら、体を引き上げてブリッジポーズに入る。こうすると、膝が開かず、お尻が硬く
両手を組まずにストラップを握ってみよう。腰を床から上げたら、手を組まずにストラップを握って、肩甲骨を背中上部のさらに深い位置に入れよう(まず、ストラップの両端をほぼ肩幅に離して、左右の手でそれぞれの端
ハンドタオルを巻いて、首の下に置いてみよう。タオルはあまり高くしないこと。首のカーブを支える程度の高さが良い。こうすると、あごが引き上げられて胸骨から遠ざかり、首と背骨を安全に保てる。
エーカパーダスプタヴィーラーサナ(片足の仰向けの英雄のポーズ)
ウールドゥヴァダヌーラーサナ
ドルフィンポーズの両手を握るバリエーション
エーカパーダヴィパリータダンダーサナへ
エーカパーダヴィパリータダンダーサナへ
エーカパーダヴィパリータダンダーサナへ
骨盤を水平に保ちつつ、左かかとの内側を力強く押し下げながら、右足のかかとと指の付け根を真っすぐ天井に向け、背中上部の曲線をさらに深めて、胸部をそっと前に出す。数回呼吸したら、上げていた足を床に下ろし、