「一日中家にいたのに、なぜか疲れている」40代・50代女性が見落としがちな“休めない理由”

「一日中家にいたのに、なぜか疲れている」40代・50代女性が見落としがちな“休めない理由”
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高本玲代
高本玲代
2026-11-04

更年期の方に向けたサービス「よりそる」を運営する高本玲代さんが綴るコラム連載。高本さんご自身もまさに更年期世代。わかりやすい不調だけではない更年期の影響について、体験を交えてお話しいただきます。

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「今日はどこにも出かけていないのに、なんだか疲れた」

そんな日がありませんか。

仕事にも行っていない。
遠出もしていない。
特別な予定もなかった。

一日ほとんど家にいたのだから、今日は休めたはず。

それなのに夜になると、「なんだか全然休んだ気がしない」と思う。

更年期世代の女性からお話を聞いていると、こうしたことは珍しくありません。

そんなとき、「家にいたのに疲れるなんて」と思わなくても大丈夫です。

一度見直してみてほしいのは、

「家にいたかどうか」ではなく、
「何にも反応しなくていい時間があったか」

ということです。

家にいるだけでは休みにならない

休日。

今日は予定がないから、家でゆっくりしよう。

そう思っていても、朝起きると洗濯物が目に入ります。

「せっかくだから洗濯しておこう」

洗濯機を回している間に、テーブルの上が気になる。

「ここも少し片付けよう」

冷蔵庫を開ければ、

「そろそろ買い物に行かないと」

スマホを見ると、LINEやメールが届いている。

「これだけ返しておこう」

そうしているうちにお昼になり、

「昼ごはんどうしよう」

と考える。

家から一歩も出ていなくても、実はずっと何かを考え、何かに反応しています。

だから、「今日は家にいた」というだけでは、必ずしも休んだことにはならないのです。

家には「やること」がたくさん見えている

特に家事をしている人にとって、自宅は完全に休める場所とは限りません。

ソファに座っていても、

畳んでいない洗濯物。
床のほこり。
シンクにある食器。
届いた郵便物。
片付けたい棚。

いろいろなものが目に入ります。

そして目に入るたびに、

「あれもやらないと」

と頭の中に小さな「やること」が増えていきます。

実際にその場でやらなくても、

「あとでやらないと」

と思っているだけで、完全にそこから離れることができません。

外出している日のほうが、家事が目に入らないぶん、意外と気持ちが切り替わることもあります。

どこにも出かけていないのに休まらないのは、家にいる間ずっと「やること」が視界に入っているからかもしれません。

スマホを見ている時間は、休んでいる?

「今日はソファでずっとスマホを見ていたから、何もしていない」

という人もいます。

でも、スマホを見ている時間も、一度振り返ってみてください。

SNSを見る。
ニュースを見る。
友達からのメッセージを読む。
動画を見る。
検索する。
買い物をする。

画面の中では、次々と新しい情報が入ってきます。

「あ、この人こんなことしている」
「これ買ったほうがいいかな」
「このニュース気になる」
「返信しなくちゃ」

体は座っていても、頭はずっと何かに反応しています。

もちろん、スマホを見ることが楽しみになっているなら、それをやめる必要はありません。

ただ、「スマホを見ていた=休めていた」とは限らない、ということは知っておいてもいいと思います。

家族と一緒にいるだけでも、実は反応している

家族と過ごしている休日も同じです。

「お昼どうする?」
「これどこにある?」
「今日買い物行く?」
「明日の予定どうなってる?」

そのたびに答える。

家族が出入りすれば気になる。

子どもの様子を見て、夫の様子を見て、必要があれば動く。

自分では何もしていないつもりでも、周りの人にずっと意識を向けていることがあります。

誰かと一緒にいることが嫌なわけではありません。

でも、

「自分以外の誰かに反応しなくていい時間」

がほとんどないと、家に一日いたとしても、思ったほど休めないことがあります。

「何もしない時間」を先に作ってみる

では、どうすればいいのでしょうか。

おすすめしたいのは、

「用事が全部終わったら休もう」

と考えないことです。

家にいると、用事はなかなか全部終わりません。

洗濯が終わったら片付けが目につく。

片付けが終わったら買い物を思い出す。

買い物が終わったら夕飯の時間になる。

そうしていると、一日が終わるまで「休む時間」がやってこないことがあります。

そこで、

「今日は14時から30分は何もしない」

と、休む時間を先に決めてみます。

家事の途中でもいい。

まだ片付いていない場所があってもいい。

洗濯物が残っていてもいい。

その時間だけは、

「今はやらない」

と決める。

休むことを、その日の余った時間に回さないことです。

場所を変えるだけでもいい

家にいると、どうしても家事が目についてしまう人なら、少し場所を変えてみてもいいと思います。

家の中でも、

いつも家事をする場所から離れる。
別の部屋に行く。
ベランダに出る。
お気に入りの椅子に座る。

それだけでも構いません。

あるいは、

近所のカフェで一人でお茶をする。
公園のベンチに座る。
図書館へ行く。

「休むために、あえて少し外へ出る」

という方法もあります。

どこにも出かけないことが、必ずしも一番休める方法とは限りません。

自分にとって「やること」が目に入らない場所を探してみるのもおすすめです。

休みの日まで有効活用しなくていい

せっかくの休日だから、

掃除をしよう。
作り置きをしよう。
買い物を済ませよう。
読みたかった本を読もう。
運動もしよう。

そんなふうに、「休みの日を有効に使おう」と思っていないでしょうか。

もちろん、それが楽しいのであれば問題ありません。

でも、休日の終わりにいつも、

「結局今日も疲れた」

と思っているなら、予定のない日くらいは「何かを達成する日」にしなくてもいいのかもしれません。

今日は何も進まなかった。

でも、ぼーっとできた。

一人でお茶を飲めた。

昼寝ができた。

好きな動画を一本見た。

それくらいで十分な休日もあります。

どこにも出かけていないのに、なぜか休まらない。

そんな日は、

「今日は何をしただろう」

ではなく、

「何にも反応しなくていい時間はあっただろうか」

と振り返ってみてください。

休むというのは、ただ体を動かさないことではなく、家事や予定、人から少し意識を離す時間を持つことでもあります。

家にいるから休める、ではなく「自分が休まる状態をつくる」。

そんな視点を持ってみると、自分にとって本当に休める休日が少しずつ見えてくるのではないでしょうか。

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