更年期世代が「朝から疲れている」原因を探る前に一度見直してみたいこととは

更年期世代が「朝から疲れている」原因を探る前に一度見直してみたいこととは
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高本玲代
高本玲代
2026-10-16

更年期の方に向けたサービス「よりそる」を運営する高本玲代さんが綴るコラム連載。高本さんご自身もまさに更年期世代。わかりやすい不調だけではない更年期の影響について、体験を交えてお話しいただきます。

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「朝起きた瞬間から、もう疲れている」

そんな日が増えてきた、と感じることはありませんか。

しっかり寝たはずなのにすっきりしない。朝食を作って、洗濯をして、仕事に行く準備をする。それだけで、まだ一日が始まったばかりなのに「もう今日は何もしたくない」と思ってしまう。

以前なら、朝は一日の中で比較的元気な時間だったのに、最近は朝からすでに疲れている。

更年期世代の女性からお話を聞いていると、こうした声を耳にすることがあります。

そんなとき、「もっと早く寝ないと」「運動不足なのかな」と、つい生活習慣の中に原因を探したくなるかもしれません。

もちろん睡眠や食事、運動も大切です。

でも、朝から疲れている日に一度見直してみてほしいのが、「朝の時点で、今日やることでいっぱいいっぱいになっていないか」ということです。

朝起きた瞬間から、一日が始まっている

朝、目が覚める。

その瞬間に、

「今日は仕事であれをやらないと」
「帰りに買い物に行かないと」
「夕飯は何にしよう」
「子どもの予定を確認しないと」
「あのメールにも返事をしないと」
「そういえば週末の予定も決めないと」

と、頭の中に次々と予定が浮かんでくることはないでしょうか。

まだ布団から出てもいないのに、頭の中ではすでに今日やることでいっぱいです。

しかも、実際にやっているわけではないのに、一つ一つについて考えたり、順番を決めたり、忘れないように覚えておいたりしています。

朝から疲れている日は、「何をしたか」だけではなく、「朝の時点で何を抱えているか」にも目を向けてみてください。

一日の予定を全部頭の中に並べているだけで、「今日はこれだけやらなければならない」という圧迫感が生まれてしまいます。

今日一日ではなく、「今の一つ」にする

そんな日におすすめしたいのが、一日を丸ごと考えないことです。

「今日はこれとこれとこれをやらないと」

ではなく、

「まずは顔を洗う」
「次に朝ごはんを食べる」
「その次に着替える」

くらいまで、小さく考えてみます。

仕事に行く日なら、朝の時点では「無事に家を出るところまで」で十分。

仕事中にやることは、仕事場に着いてから考える。

夕飯のことは、夕方になってから考える。

もちろん、予定を立てておく必要があることもあります。

ただ、予定を決めることと、その予定を朝からずっと頭の中に置いておくことは別です。

朝の時点で、今日やることを全部抱え込まなくてもいいのです。

「今日できること」ではなく「今日やらなくていいこと」を決める

疲れているときほど、

「今日は最低限これだけはやろう」

と考える人も多いのではないでしょうか。

でも、その「最低限」が意外と多いことがあります。

仕事に行く。
夕飯を作る。
洗濯する。
部屋を片付ける。
買い物に行く。
メールを返す。
家族の用事をする。

一つ一つを見ると、それほど大きなことではないように感じます。

けれど、全部合わせるとかなりの量です。

そこで、朝から疲れている日は、「何をやるか」だけではなく、「今日は何をやらなくてもいいか」を一つ決めてみてください。

夕飯は簡単なものでいい。
洗濯物は畳まなくてもいい。
買い物は明日に回してもいい。
今日中でなくてもいい返信はしない。

一つ減らすだけでも、「今日これだけやらなければ」という感覚が少し変わります。

元気だった頃の朝を基準にしない

もう一つ、気をつけたいのが、以前の自分と比べることです。

「昔は朝から動けたのに」
「前なら仕事の前に洗濯も掃除もできた」
「これくらいのことで疲れなかった」

そう思うと、今の自分がずいぶん動けなくなったように感じるかもしれません。

でも、今の自分に必要なのは、「以前と同じように動くこと」ではなく、「今の自分が一日をなるべく無理なく過ごせる方法」を見つけることです。

以前は朝に家事を三つできていたとしても、今は一つでいいかもしれません。

朝の時点でやることでいっぱいいっぱいなのに、元気だった頃と同じ量をこなそうとすると、その時点で一日のエネルギーをかなり使ってしまいます。

「今の自分なら、どこまでなら無理がないだろう」

そんな基準に変えてみることも大切です。

朝は「一日を完成させる時間」ではない

朝になると、今日一日をうまく回さなければ、と考えてしまうことがあります。

仕事もちゃんとする。
家のこともする。
家族のこともする。
自分のこともする。

全部をうまくやろうとすると、朝の時点ですでに大きな宿題を渡されたような気持ちになります。

でも、朝にやることは、一日を完成させることではありません。

その日の最初の一歩を踏み出すだけです。

まず起きる。
何か食べる。
着替える。
家を出る。

そこまでできたら、その先はそのとき考える。

朝から疲れている日は、それくらい一日を細かく区切ってみてもいいと思います。

「朝から疲れている自分」を責めない

朝から疲れていると、

「まだ何もしていないのに」
「こんな状態で今日一日大丈夫かな」

と、不安になることもあるかもしれません。

でも、本当に何もしていないでしょうか。

起きる前から今日の予定を考え、家族のことを気にして、仕事の段取りを考えている。

気づかないうちに、頭の中ではすでにたくさんのことをしています。

だからこそ、朝から疲れている日は「もっと頑張って元気を出そう」とするよりも、朝の時点で抱えている「今日やること」を少し減らしてみる。

今日一日を全部見ようとせず、まず目の前の一つだけを見る。

そして、「今日はここまででいい」と決める。

朝から元気いっぱいでなくても、一日は始められます。

その日のやること全部を朝から抱えず、そのときできることを一つずつ。

そんな過ごし方が、今の自分にちょうどいい日もあるのではないでしょうか。

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