保冷剤代わりに入れてない?冷凍野菜の危険な使い方|管理栄養士が解説
気温が上がり、食品の衛生管理に気をつけたい季節になりました。冷凍野菜を保冷剤代わりに、お弁当にそのまま入れている方も多いのではないでしょうか。しかしその使い方は、食中毒のリスクを高める可能性があります。この記事では、冷凍野菜をお弁当に入れる際の注意点について、管理栄養士が解説します。
冷凍野菜を保冷剤代わりにしてはいけない理由
冷凍野菜は、一定の低温を保つことができないため、保冷剤の代わりとはなりません。冷凍状態であっても、解凍が進めば生の食品と同じ状態になります。そのため、凍らせた食品を入れても、お弁当全体を低温に保ち続けることはできません。
また、冷凍野菜をお弁当におかずと一緒に入れることで細菌が増殖しやすい環境を作る原因にもなります。
こんな冷凍野菜の使い方はNG!
「自然解凍OK」と表示のない商品
「自然解凍品」とは、加熱せずにそのまま食べられる冷凍食品のことを指します。これらは安全性を確保するために、「35℃で9時間保存後に細菌検査や官能検査を行う」といった厳しい基準をクリアしています。
多くの冷凍野菜は再加熱が前提とされているので、必ずパッケージ表示を確認しましょう。
家庭で冷凍した野菜を自然解凍で使う
お弁当の彩りに、茹でたブロッコリーやインゲンなどを入れる方も多いのではないでしょうか。家庭で加熱し、冷凍した野菜を自然解凍でお弁当に入れるのはおすすめできません。
市販の「自然解凍品」は、急速冷凍や衛生状態が保たれた環境で製造されています。
一方、家庭では無菌状態で調理ができるわけではないので、調理の最中に細菌が付着する可能性があります。一般家庭の冷凍庫では急速冷凍が難しく、凍結までの過程や冷凍庫の開閉時の温度変化で細菌が付着・増殖するリスクがあります。
粗熱が取れていない状態で詰める
ごはんやおかずが温かいままフタをすると、お弁当の中に水蒸気がこもり、湿度が高くなります。この状態は細菌が増えやすく、食品が傷みやすい環境になります。
「冷凍野菜を入れれば冷える」と思いがちですが、十分に冷えないままフタをすることで、かえって食中毒のリスクが高まります。また、こもった水分によって食感やおいしさも損なう原因となります。
冷凍野菜を使うときの正しいポイント
・「自然解凍OK」と表示された商品を選ぶ
・おかずはしっかり冷ましてから詰める
・家庭で冷凍した野菜は再加熱してから使用する
・保冷剤・保冷バッグを併用する
保冷剤は低温を一定に保ち、細菌の増殖を抑える役割があります。お弁当のサイズや持ち運び時間に合わせて、適切な数・大きさを選びましょう。
また、保冷バッグと併用することで、さらに温度を安定させることができます。バッグはアルコールで拭き取り、清潔に保つことも重要です。
まとめ
冷凍野菜は保冷剤の代わりにはならず、使い方によっては食中毒のリスクを高める可能性があります。
気温が高くなる季節は特に、正しい知識で安全にお弁当を管理することが大切です。
〈参考文献〉
これはやってはダメ!冷凍食品に関連するNG特集 | 冷食ONLINE
日本保冷剤工業会
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