首を回さなくても軽くなる。胸をひらいて首がラクになる「スフィンクスのポーズ」

首を回さなくても軽くなる。胸をひらいて首がラクになる「スフィンクスのポーズ」
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首のこり、回してもラクにならない? 首が重い、張っている。つい首を回したくなるけれど、回してもすぐに戻ってしまう。そんな経験はありませんか。パソコンやスマホを見る時間が長い現代では、首に負担がかかりやすい姿勢が続きがちです。実はその首のこり、首だけをほぐしても根本的な解決にはなりません。今回は胸をひらくことで首をラクにする「スフィンクスのポーズ」をお伝えします。

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首がこる原因は、胸が閉じていること

首のこりの原因のひとつに、胸が閉じて前かがみの姿勢になっていることが挙げられます。デスクワークやスマホ操作では、肩が前に入り胸が縮こまった状態が続きます。すると頭が前に出て、首の後ろ側の筋肉が常に引っ張られた状態になります。首を回しても一時的にしかラクにならないのは、首だけではなく胸まわりの短縮にも原因があります。

胸をひらけば、首の負担が減る

首をラクにするには、胸をひらいて姿勢を整えることも大切です。胸がひらくと肩が自然と後ろに引かれ前に出ていた頭の位置も戻りやすくなります。すると首の筋肉にかかっていた負担が軽くなり、こりが和らいでいきます。首を直接ほぐすよりも、胸をひらく方が、より根本的な解決につながることも多いのです。

スフィンクスのポーズで胸をひらく

胸をひらくのに適しているのが「スフィンクスのポーズ」です。うつ伏せで上体を軽く起こし、胸を広げるポーズです。腕で体を支えるため腰への負担が少なく、初心者でも安心して取り組めます。胸がひらくことで呼吸も深くなり、リラックス効果も得られます。

やさしいスフィンクスのポーズのやり方

1. うつ伏せになり、両肘を肩の真下について上体を起こす。前腕は床と平行にし、手のひらは床につける。

やり方1
photo by Yusuke Honda


2. 肩を後ろに引いて胸を前に押し出すように開く。首は長く保ち、目線は正面かやや斜め上を見る。

やり方2
photo by Yusuke Honda


3. そのまま5呼吸から10呼吸キープする。終わったらゆっくりとうつ伏せに戻る。

やり方3
photo by Yusuke Honda

効果を高めるコツ

肩がすくまないように、肩と耳の距離を遠ざける意識を持ちましょう。腰に違和感がある場合は、肘の位置を少し前にずらすと負担が軽くなります。呼吸を止めずに、吸う息で胸をさらに広げるイメージで行ってください。デスクワークの合間や寝る前に取り入れると、首まわりの軽さを実感しやすくなります。

記事監修/本田雄介
体ガチガチのアラフォーヨガ初心者から、ヨガインストラクターを目指してインドでRYT200〜500修了。早稲田大学人間科学部スポーツ科学科卒業後、アパレル業界で就職するも、40歳を前に「自分らしさとは?」「人生の意義とは?」と考え始める。ヨガのもつ効果や精神性にも惹かれて転身を決意。インドで資格取得後、大手ヨガスクールでインストラクター養成講師を務め、2025年からフリーランスに。Instagram:@honhon180

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やり方1
やり方2
やり方3