【50代必見】階段がつらい…膝の痛みの意外な原因とは?椅子を使った膝ケアエクササイズ2選

【50代必見】階段がつらい…膝の痛みの意外な原因とは?椅子を使った膝ケアエクササイズ2選
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須藤玲子
須藤玲子
2025-12-07

50代になると増える膝トラブル。「階段を降りるときに膝が痛い」「しゃがむのがつらい」「歩いた後に膝が重だるい」そんな変化を感じていませんか?つい年齢のせいと思いがちですが、実はその不調、膝だけの問題ではありません。今回は、違和感を和らげたい人におすすめの膝に負担をかけずにできる椅子を使ったエクササイズを2つご紹介します。

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膝は単独で動いているわけじゃない

膝は本来、前後に曲げ伸ばしするだけのシンプルな関節です。しかし、歩く・しゃがむ・立ち上がるといった動作は、膝だけで行っているわけではありません。脚を動かすときには、まず股関節が動き、太腿~膝~足首へと力が伝わり、スムーズで安定した動きが成立します。膝以外の部分が働き、負担を分散しているのです。

具体的には、次のような筋肉が関わっています。

● 歩幅を保ち、脚を前後に運ぶ股関節まわりの筋肉(腸腰筋・大殿筋)
● 
膝を安定させる太腿の筋肉(大腿四頭筋・ハムストリングス)

● 
地面を押し返し、歩行を支えるふくらはぎの筋肉(腓腹筋・ヒラメ筋) 

● 
アーチを保ち、バランスの土台となる足裏の筋肉(足底筋)

つまり日常の何気ない動きも、関節と筋肉が連携して働いているのです。

膝が痛くなる原因とは?

膝に違和感が現れる原因は、どこにあるのでしょうか?加齢との関係についてもチェックしましょう。

足首の可動域が狭くなる

長時間の座り姿勢や運動量の低下によって足首が硬くなると、歩行時の衝撃を吸収しづらくなる。その結果、膝が代わりに衝撃を受け止めるようになり、痛みや違和感につながる。

股関節の動きが悪くなる

股関節の動きが悪くなると、しゃがむ、立つなどの動作も膝がメインで動くようになり、負担が集中する。膝が本来の役割以上に働き、痛みの原因に。

インナーマッスルの衰え

体を支える腸腰筋や下腹部の筋肉が弱くなると、姿勢が崩れやすくなる。軸がぶれ、無意識に膝への負担が集中する。

つまり、膝が痛い=膝が原因というより、本来使われるべき膝以外のパーツが、ちゃんと働いていないことに原因があると言えるのです。

膝の痛みや違和感を和らげる!椅子を使ってできるエクササイズ2選

今回ご紹介するのは、椅子に座ったまま、足首や股関節、インナーマッスルをしっかり使うエクササイズです。膝に負担をかけずに、動きの連携を整えることで、痛みや違和感を和らげる効果が期待できます。

椅子を使ってできるエクササイズ1

<やり方>

手を腰に添え、椅子に浅く座った体勢
Photo by Reiko Sudo

1)脚を腰幅にして椅子に浅めに座る。両手を腰に添えて背筋を伸ばす。

左脚を伸ばして椅子に座り、つま先を突き出し、かかとを突き出す足首のエクササイズ
Photo by Reiko Sudo

2)左脚を前に伸ばす。息を吐きながらつま先を伸ばし(足関節底屈)、吸いながらかかとを突き出す(足関節背屈)。交互に10回ほど行い、反対側も同様に行う。

椅子を使ってできるエクササイズ2

今度は、脚を持ち上げた状態で行います。脚の付け根の腸腰筋や下腹部、太ももまでしっかり使われるため、膝を守る体作りに効果的です。

<やり方>

椅子に座り、左脚を床と並行に伸ばした体勢
Photo by Reiko Sudo

1)左脚を床と平行に上げる。

椅子に座り、左脚をゆかと並行に伸ばして足首を回すエクササイズ
Photo by Reiko Sudo

2)足首を外側に10回、内側に10回ゆっくり回す。脚を入れ替え、反対側も同様に行う。

足首だけでなく、足裏・ふくらはぎ・太もも・脚の付け根、下腹部まで連動させて行います。可能な限り、大きく滑らかに動かしましょう。痛みや違和感がある場合は、膝を膝伸ばしきらなくてもOK。無理をせずできる範囲でやってみてくださいね。

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左脚を伸ばして椅子に座り、つま先を突き出し、かかとを突き出す足首のエクササイズ
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