【HSPは自然とやっている?!】精神科医が教える「共感力が高い人」の話し方の特徴3つ
精神科で外来を行い、6万人以上インスタやvoicyのフォロワーに対してHSP気質に関する発信、書籍刊行など幅広い分野で活動する精神科医しょうさんが、HSPやメンタルヘルスに関する身近なギモンを解説。生きづらいをラクにするためのヒントを連載形式で紹介します。
「昨日、友人の声が少し沈んでいる気がして、思わず『大丈夫?』と声をかけた」
あなたは、そんな経験はありませんか。 相手が言葉にしなくても、なんとなく気持ちが伝わってくる。実はこれ、HSP(Highly Sensitive Person)気質を持つ人に多い特徴なんですね。HSPの人は、他人の感情にとても敏感で、共感力が高い傾向があります。だからこそ、人との会話の中で相手を安心させたり、信頼を得たりするのがとても上手です。
今回は、そんなHSP気質を持つ人が自然とやっている「共感力の高い人の話し方」を3つのポイントでご紹介します。
① 空気を読む力が、心を癒す
共感力の高い人は、言葉の意味だけでなく、その裏にある感情までキャッチしています。例えば、相手の表情、声のトーン、間の取り方…などなど
そうした“空気の変化”を敏感に感じ取り、「この人は今、少し元気がないな」と察することができます。 このように言葉にできない気持ちをやさしく拾っているからこそ、「大丈夫?」の一言が相手の心に深く響くんですね。この何気ない一言は、相手の心をほぐす力があり、沈んだ気持ちに寄り添う第一歩になるはずです。
② ジャッジしない、ただ理解する
共感力の高い人は、相手の話を聞くときに「正しい・間違っている」ではなく、「この人はどう感じたのだろう?」という理解の姿勢で向き合います。 だからこそ、相手は「この人はジャッジしない」「安心して話せる」と感じるのです。このように解決を急がずに伴走する姿勢を見せることで、相手は自分のペースで考えを整理できるようになります。そして深い信頼感へとつながってきます。
もしかすると、HSP気質を持つあなたも、「周りから相談しやすい」「つい悩み事を話してしまう」と言われたことがあるのではないでしょうか?それは、相手を「評価ではなく理解で受け止める」そんな静かであたたかな話し方を、自然としているからなんです。
③ さりげない一言が安心を生む
共感力の高い人は、相手の表情や声のトーン、言葉の間のわずかな揺らぎなど、ちょっとした変化を見逃しません。
たとえば「昨日より少し元気がなさそうだな」と気づいたとき、HSPの人は自然と「何かあった?」と声をかけるやさしさを持っています。この一言は、ただの質問ではありません。相手の痛みにそっと寄り添いながら、「あなたは一人じゃないよ」と伝えるようなもので、言葉の奥にある気持ちまで受け止める温かさがあります。
こうした心地よい距離感や小さな思いやりの積み重ねが、相手の心をふっと軽くし、安心感を持たせる決定的な力になります。このように日常のほんの一瞬の気づきや一言が、誰かの心に大きな癒しをもたらすのですね。
まとめ
このようにHSP気質を持つ人は、その繊細さゆえに共感力が高く、自然と相手を安心させる話し方をしています。空気を感じ取り、ジャッジせず理解し、さりげない一言を添える...これらの姿勢が、人との信頼関係を深める大きな力となります。
では、あなた自身はどうでしょう。最近、身近な人のちょっとした変化に気づいたことはありますか?その時に感じた「どうしたんだろう」という思い。それだけで、もうすでに誰かをやさしく見守っている証です。あなたの存在が、きっと誰かの安心になっていますよ。
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