【精神科医が心理学の視点から解説!】仕事がうまくいく人の話し方「3つのポイント」
精神科で外来を行い、6万人以上インスタやvoicyのフォロワーに対してHSP気質に関する発信、書籍刊行など幅広い分野で活動する精神科医しょうさんが、HSPやメンタルヘルスに関する身近なギモンを解説。生きづらいをラクにするためのヒントを連載形式で紹介します。
こんにちは、精神科医のしょうです。あなたの職場にも、なぜか「話すだけで仕事がスムーズに進む人」がいませんか?会議や打ち合わせで、話が整理されていて聞きやすい。意見がすっと通る。そんな人たちには、ある共通点があります。それは、心理的な側面を意識した話し方です。今回は、心理学的観点から「仕事がうまくいく人の話し方」を3つのポイントにまとめました。今日から意識するだけで、あなたの伝え方もぐんと変わるはずです。
① 先に結論を伝える「脳が整理しやすい話し方」
仕事がうまくできる人は、話を長くする前にまず結論や提案の骨格を示します。例えば、「この案件はこう進めたい」と先に結論を伝え、その後に理由や補足を話すといったイメージですね。実際に心理的には、人間の脳は「結論があると情報を整理しやすい」特性があります。なぜなら結論から入ると、聞き手は「どの部分に注意を向ければよいか」がすぐわかり、余計な心配や混乱を避けられるからです。逆に、話が長く要点が後回しになると、聞き手は情報の整理に疲れ、ストレスを感じやすくなってしまうんですね。結果、短時間で理解され、職場の人間関係も仕事もスムーズになります。
② 相手の心に寄り添う──共感的な言葉の力
仕事がうまくいく人は、ただ結論を伝えるだけでなく、相手の気持ちを意識した言葉選びもしています。例えば会議で意見が食い違うときも、「その視点は興味深いですね」とまず共感の姿勢を示し、その上で自分の意見を加えるといった形ですね。人は「理解されている」と感じると防衛的にならず、建設的な議論がしやすくなります。「自分の意見をすぐ否定されると、たとえ相手の意見が正しかったとしても、素直に受け入れられなかった…」もしかすると、あなたもそんな経験をしたことがあるかもしれませんね。このように「共感+結論」の組み合わせは、心理的に安全なコミュニケーションを生み、相手が安心して話を聞ける環境を作ります。結果として、信頼関係が築かれ、意見が通りやすくなるなど、仕事がスムーズに進むきっかけにもなるんですね。
③ 言葉と非言語を一致させる「誠実さの見える化」
仕事がうまくいく人は、言葉と態度が一致していることが多いです。声のトーンや表情、身振りが言葉と矛盾していないため、聞き手に「この人は本気で話している」と自然に伝わります。反対に、口では「大丈夫ですよ」と言っても、眉をひそめながら話すと相手は無意識に違和感を覚え、不安を感じてしまうんですね。このように、言葉と非言語を一致させ、誠実さを「見える化」することで、信頼関係が築かれ、仕事も円滑に進みやすくなります。
まとめ
仕事がうまくいく人の話し方は、特別なスキルやテクニックではなく、心の持ち方から生まれるものです。
・結論を先に伝える
・相手への共感を忘れない
・言葉と態度を一致させる
この3つのポイントを意識するだけで、あなたの話し方はより信頼されやすくなります。大切なのは、無理に演じる必要はないということ。自分の言葉や態度を少し整えるだけで、相手に安心感を与え、建設的なコミュニケーションが生まれます。日々の会議ややり取りの中で、この意識を少しずつ取り入れるだけでも、職場の雰囲気は自然に変わり、ストレスも軽減されるはずです。今日から少しずつ意識してみてください。あなたの話し方が変わることで、仕事も人間関係もスムーズに進むようになるでしょう。
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