【情緒不安定な私を責めないで】精神科医がすすめる「感情」とやさしく付き合うたった2つの習慣

【情緒不安定な私を責めないで】精神科医がすすめる「感情」とやさしく付き合うたった2つの習慣
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精神科で外来を行い、6万人以上インスタやvoicyのフォロワーに対してHSP気質に関する発信、書籍刊行など幅広い分野で活動する精神科医しょうさんが、HSPやメンタルヘルスに関する身近なギモンを解説。生きづらいをラクにするためのヒントを連載形式で紹介します。

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・朝は元気だったのに、夕方になると涙が出そうになる
・さっきまで笑っていたのに、ふとしたことでイライラがこみ上げてくる

そんな自分に「情緒不安定かも」と戸惑ったことはありませんか?感情が揺れる日というのは、誰にでもあります。人との関わり、仕事、疲れ、予定通りにいかない現実。小さな積み重ねが知らず知らずのうちに心の波を引き起こします。そしてその波は、無理に抑えようとすればするほど、大きく感じられてしまうことも。でも、こう思ってみてください。感情が揺れるのは、ちゃんと感じている証です。自分の内側で起きていることに反応できているからこそ、心が波立つのです。それは決して弱さではなく、むしろあなたの感受性が生きているというサイン。大切なのは、その感情の揺れを「なかったこと」にせず、やさしく寄り添ってあげることです。今日は、そんな揺れやすい心とつながり直すための、感情とやさしく付き合う2つの習慣を紹介しますね。

① 感情に名前をつける

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「情緒不安定」という一言で自分をくくってしまっていませんか?そうすると「私はダメだ」「落ち着かない自分をどうにかしなきゃ」と、ますます自分を追い込んでしまうことがあります。でも、実際に心の中で起きているのは、人によって様々。例えば、「不安」だったり「さみしさ」だったり、「疲れ」「焦り」「罪悪感」など、一言では片づけられないもっと具体的な感情を一人一人抱いてるはずです。なので、感情に言葉を与えてあげましょう。「今、私は焦ってるんだな」「不安でいっぱいなんだな」と気づいてあげるだけで、その感情は暴れずに落ち着いていきます。このように感情に名前をつけることは、感情と優しく付き合っていく第一歩になるでしょう。

② 自分への言葉をやさしく変える

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感情が揺れるとき、私たちはつい自分に厳しい言葉をかけてしまいます。「またイライラしてる」「なんでこんなことで泣いてるの?情けない…」けれど、もし友人や大切な人が同じように気持ちが不安定になっていたら、そんなふうに責めるでしょうか?おそらくこう言うはずです。「無理しなくていいよ」「そう感じるのも自然なことだよ」そのやさしさを、ぜひ自分にも向けてあげてください。自分にかける言葉を少し変えるだけで、心はふっと軽くなります。「私はちゃんと感じてるだけ」「よくがんばってるね」こんな風に声をかけてあげるだけで、内側の緊張がゆるんでいきます。自分にやさしくすることは本来シンプルなことですが、難しく感じる人が多いのも事実です。だからこそ、まずは自分への言葉をやさしく変えることから、ほんの少しだけ意識して始めてみませんか?完璧でなくても大丈夫。ゆっくり自分のペースで進めていきましょう。感情は波のようにやってきて、必ずまた引いていきます。だからこそ、揺れる自分を「情緒不安定」という一言で責めず、やさしく受け止めてあげてくださいね。

そして今日お伝えした2つの習慣は、あなたが『情緒不安定かも』という戸惑いから解放し、より安心して感情と向き合うための羅針盤になってくれるはずです。無理しすぎず、自分の心に寄り添いながら、毎日を大切に過ごしていきましょう。

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