鉄分不足を防ぐ!おやつのバナナに、ちょい足しすると良い食材とは?管理栄養士が解説

鉄分不足を防ぐ!おやつのバナナに、ちょい足しすると良い食材とは?管理栄養士が解説
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亘美玲
亘美玲
2025-12-08

疲れた時や、ちょっと休憩したい時に「甘いものが食べたい!」と思うことはありませんか?市販のスイーツやお菓子もおいしいですが、毎回食べていると糖分や脂質が気になるところ。そこでおすすめなのが、バナナにきな粉+塩ひとつまみという“おうちスイーツ”。簡単なのに、身体にうれしい栄養をしっかり摂ることができる工夫です。

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バナナの栄養:エネルギー源+カリウムで、体をシャキッと整える

バナナは糖質が主体でエネルギー補給に最適(可食部100gあたり86kcal)。運動前や、朝食・間食にも向いています。さらにバナナにはカリウムが豊富(100gあたり360mg)で、体の余分な塩分(ナトリウム)を排出してくれます。これによりむくみ予防や血圧コントロールにも役立ちます。

・ビタミンB6(100gあたり0.38mg)→タンパク質代謝や神経の働きをサポート

・食物繊維(100gあたり約1.1g)→便通改善にも有効

きな粉の栄養:不足しがちな鉄分を補う和スーパーフード

きなこ
photo by 写真AC

きな粉は大豆由来なので鉄分が豊富(100gあたり7.7mg、大さじ1=約0.6mg)。日本人の食事摂取基準では、成人女性で推奨8.5mg/日、男性で7.5mg/日です。

・植物性タンパク質(100gあたり35.5g)→筋肉や免疫の材料

・大豆イソフラボン → 美容や健康維持にも嬉しい作用

塩ひとつまみの役割:味を引き立てる“ひと工夫”

きなこ
photo by 写真AC

きな粉とバナナだけでも十分おいしいですが、塩を少量加えることで甘みの感じ方がアップします。ひとつまみは約0.3~0.5g。味付けの標準量として、摂取量に気をつけましょう。そして、ここでおすすめしたいのは「食卓塩」ではなく、“自然塩”や“天日塩”など、ミネラルを多く含む塩です。自然塩は精製度が低く、にがり(マグネシウムなど)やカルシウム、カリウムなどの微量ミネラルが豊富。塩味が柔らかく、素材の旨みを引き出してくれるのが特徴です。特にきな粉やバナナなど、素朴な風味の食材とは相性抜群。自然塩を使うことで、ナトリウムの過剰摂取を防ぎつつ、体に必要な微量ミネラルも補えます。

ばななきなこしお
photo by Watari Mirei

応用アレンジ&食べ方のヒント

バナナにきな粉と塩をかけるだけでも満足ですが、
・ヨーグルトを加えてさらに食べ応えアップ

・はちみつをプラスしてコクと風味をアップ

・オートミールやグラノーラに和えて朝食に

・豆乳でミニスムージー風にする
など、アレンジも自在です。

with honey
photo by Watari Mirei

まとめ:おいしく鉄分チャージ、健康的に甘いもの欲を満たそう

バナナ×きな粉+塩ひとつまみは、簡単なのに栄養バランス◎。鉄分不足予防にも効果的です。「お菓子を食べたい、でも健康も気になる…」そんな時にぜひ取り入れてみてください。自然な甘みと豊富な栄養素で、心も体も満たされる新習慣をスタートしましょう。

※数値参考・出典:

文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」

厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」

日本高血圧学会「減塩のすすめ」

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きなこ
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ばななきなこしお
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