胃腸をいたわる秋に。管理栄養士が教える「豆腐×塩麹」で作るやさしい万能クリーム

胃腸をいたわる秋に。管理栄養士が教える「豆腐×塩麹」で作るやさしい万能クリーム
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食欲の秋とも言われるように、秋はつい食べ過ぎや飲み過ぎで胃が疲れやすい季節です。発酵食品である塩麹と豆腐で作るクリームは、胃腸にやさしく、さまざまな料理に応用できる万能な一品です。この記事では、2つの材料で作る豆腐塩麹クリームのレシピを管理栄養士が解説します。

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塩麹とは?

塩麹とは、麹と食塩水を混ぜ合わせて熟成させた発酵調味料です。まろやかな塩味とうま味が特徴で、食材の味を引き出してくれるため、肉や魚、野菜などさまざまな食材と相性抜群です。

麹とは?

麹とは、米・麦・豆などの穀物を蒸したものに「麹菌」を付着させ、温度や湿度を調整しながら培養したものです。麹には多くの酵素が含まれており、味噌・醤油・みりんなど日本の発酵食品作りに欠かせない存在です。近年、麹が注目されている理由は、その豊富な酵素による健康効果にあります。酵素の働きによって、食材の栄養が引き出され、体内での消化や吸収を助けてくれます。

塩麹の健康効果

栄養素の分解でうま味アップ

麹に含まれる酵素は、食材の栄養素を分解する働きがあります。これにより、食べ物のうま味が増し、やわらかく仕上がります。肉や魚の下味に使うと、自然な甘みと旨みが引き出されます。

消化のサポート

麹は、炭水化物をブドウ糖に、たんぱく質をアミノ酸に分解します。酵素の力で食材を分解することで、体内での消化・吸収がスムーズになり、胃腸への負担を軽減します。

豆腐の栄養と消化吸収

豆腐は植物性たんぱく質が豊富で、脂質が少なくヘルシーな食材です。さらに、豆腐の消化時間は約2時間といわれており、たんぱく質食品の中でも消化吸収が早い点が特徴です。塩麹と組み合わせることで、より消化にやさしく、胃にも負担をかけにくい食べ方になります。

材料2つで作る!豆腐塩麹クリームの作り方

【材料(作りやすい分量)】

木綿豆腐…1丁
塩麹…大さじ1

【作り方】

①豆腐はキッチンペーパーで包み、重しをのせて一晩しっかり水切りする。
②ボウルに豆腐を入れ、ブレンダーやフードプロセッサーでなめらかになるまで混ぜる。

工程1
photo by Tanaka

③塩麹を加えて更によく混ぜる。

工程2
photo by Tanaka

④完成

完成のイメージ
photo by Tanaka

※保存は冷蔵で2〜3日が目安です。水分が出やすいので、なるべく早めに食べ切りましょう。

豆腐クリームの使い方アイデア

1. ホワイトソースの代わりに

牛乳やバターを使うホワイトソースは脂質が多く、胃に重くなりがち。豆腐クリームに置き換えると、軽くあっさりとした仕上がりになります。グラタンやドリアにもおすすめです。

2. 野菜やクラッカーにディップ

塩麹のうま味がしっかりあるので、そのままディップとしても美味しくいただけます。スティック野菜やクラッカーに添えて、おつまみやおやつにもおすすめです。

3. 麺と和えて

パスタに絡めれば豆腐クリームパスタに。そうめんやうどんに和えれば混ぜ麺として楽しめます。麺類だけでは炭水化物に偏りがちですが、豆腐クリームを加えることでたんぱく質が補え、栄養バランスがアップします。

4. ドレッシング代わりに

生野菜にかけてドレッシング代わりにしたり、和え物に使えば白和え風にも。調味料としても万能です。

【参考文献】

食品成分データベース

麹(糀・こうじ)のこと|マルコメ

筋肉をつくる食事・栄養パーフェクト辞典|ナツメ社

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工程1
工程2
完成のイメージ