【ブロッコリー】食べ過ぎると腸に悪い?注意が必要な体質とは?管理栄養士が解説

【ブロッコリー】食べ過ぎると腸に悪い?注意が必要な体質とは?管理栄養士が解説
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ブロッコリーは、ビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富で、健康や美容にうれしい野菜として知られています。サラダや蒸し物、スープなど、さまざまな料理に取り入れやすく、毎日の食卓に登場する方も多いでしょう。ただし、「腸に良い」イメージのブロッコリーでも、食べ過ぎると体質によっては腸トラブルを引き起こすことがあります。今回は、ブロッコリーの食べ過ぎによる腸への影響と、注意すべき体質について解説します。

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ブロッコリーの特徴と栄養素

食物繊維(不溶性・水溶性):便通を整え、腸内環境をサポートします。
ビタミンC:抗酸化作用があり、免疫力や肌の健康維持にも関わります。
カリウム:体内の余分な塩分を排泄し、むくみや高血圧予防に役立ちます。
葉酸・ビタミンK:血液や骨の健康維持に貢献。
スルフォラファン:抗酸化作用や解毒作用があるとされ、腸内環境の健康にも良い影響が期待されます。

食べ過ぎると起こる腸の不調

ガスの増加による腹部の張り:ブロッコリーには食物繊維とオリゴ糖が含まれます。過剰に摂取すると腸内で発酵しやすくなり、ガスがたまりやすくなります。お腹が張ったり、おならが出やすくなることがあります。

下痢や軟便:食物繊維は便通を整える働きがありますが、食べ過ぎると便が柔らかくなりすぎ、下痢や軟便を引き起こすことがあります。特にもともと腸が敏感な方や過敏性腸症候群の方は症状が出やすくなります。

ミネラル吸収への影響:ブロッコリーに含まれるシュウ酸は、カルシウムと結合して吸収を妨げることがあります。大量に食べ続けると、骨や腸の健康に影響を与える可能性があるため、バランスよく摂ることが重要です。

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注意したい体質の人

・腸が敏感でガスや下痢が出やすい人
・過敏性腸症候群など腸疾患を持つ人
・シュウ酸に注意が必要な人(腎結石などの既往がある方)

1日の目安量

一般的には、生で約100g~150g(小房1〜2個分)程度が適量です。加熱することで食物繊維が柔らかくなり、腸への負担を軽減できます。食べ過ぎを避けるために、サラダ・スープ・炒め物などに分けて取り入れるのがおすすめです。

まとめ

ブロッコリーは腸や体にうれしい栄養を多く含む野菜ですが、食べ過ぎるとガスや下痢など腸トラブルの原因になることがあります。1日100g~150gを目安に、加熱や他の食材との組み合わせを工夫することで、安心してブロッコリーの健康効果を取り入れましょう。

参考文献

文部科学省  食品成分データベース「ブロッコリー」
農畜産業振興機構(ALIC) 野菜の機能性(ブロッコリー)
旭川医科大学「尿路結石症の食事(再発予防)」

記事監修/亘美玲

管理栄養士。病院栄養士を7年経験後、食品会社で約15年間メディカルサプリメントや機能性表示食品の商品開発責任者として従事。2児の母で、自身の妊娠と出産、離乳食作りの経験から母子栄養の研究を重ね、産前産後ママの栄養サポート、栄養相談、料理教室、レシピ提案、執筆、栄養学講座の活動を行っている。離乳食や調理の基本についてSNSでも発信をしている。

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