〈フェムケアとは何か?〉むくみを流し、全身のこわばりをほどく。今日からできる簡単フェムトレ

〈フェムケアとは何か?〉むくみを流し、全身のこわばりをほどく。今日からできる簡単フェムトレ
伊藤香奈
伊藤香奈
2025-10-09

最近フェムケアとかフェムテックという言葉を聞くようになったけど、いったい何のこと?と思っている女性も多いのでは。フェムケアとは女性なら誰でも取り入れたいご自愛ケアという捉え方をご紹介します。

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フェムケアとは?

フェムケアとは、「Feminine(フェミニン:女性)」と「Care(ケア:手入れ)」を組み合わせた言葉で、月経や妊娠、更年期など、性や身体に関わる健康・快適さをサポートする製品やサービス、考え方の総称です。主に女性を中心に広まっていますが、からだや心の変化に向き合うすべての人に関わるテーマとして注目されています。

フェムケアと呼ばれる主なケアの種類

・生理痛・PMS等の月経関連の悩み(痛いの改善・月経関連商品の商品知識等)

・妊娠・出産関連の悩み(産後のケア、マタニティケア、産後の骨盤ケア等)

・更年期関連の悩み(ホルモンバランスの変動による体の変化)

・デリケートゾーンのケア(衛生・ニオイ・黒ずみ・肌の変化)

・婦人科系疾患の予防・早期発見(乳がん、子宮内膜症、子宮頸がん等の検診)

・セクシャルウェルネス(性の健康・幸福):自分の体と心を大切にし、パートナーとの関係を健全に育むための知識や選択。避妊や性感染症予防だけでなく、自分の性を前向きに理解し、尊重することも含まれます。

フェムケアが流行してきた主な理由とは?

かつては家庭内での役割が強調されがちだった女性たちも、今では社会のあらゆる場で活躍しています。そうした社会構造の変化により、ライフステージや働き方に応じた新たな身体・心の課題が可視化されるようになりました。そして何より大きな変化は、「これまでタブーとされてきた女性の体の悩みを、社会全体で語れるようになってきた」という意識の変化です。

1. タブー視されてきた「女性の体の悩み」への意識変化

これまで月経や更年期などは「人前で話しにくいこと」とされてきました。近年は ジェンダー平等の意識の高まり や、SNSを通じた情報共有によって、オープンに語れるようになってきました。

2. ライフスタイルの多様化

晩婚化・出産年齢の上昇、働く女性の増加などにより、「妊活」「キャリアとの両立」「更年期の準備」などへの関心が高まっています。特に、キャリアと家庭の両立で「不妊」に悩む女性が増え、2022年4月から、不妊治療(人工授精、体外受精、顕微授精など)が条件付きで医療保険の適用対象になりました。また、治療に関する助成金も増えてきています。

3. テクノロジーの発展(フェムテック)

生理周期管理アプリ、スマートデバイスによる体調モニタリング、セルフケア製品の進化により、個人が自分の体を管理しやすくなった ことが大きな後押しとなりました。生理周期を知ることは、単に自分の体調やメンタルの変化だけでなく、望まない妊娠をしない、パートナーに体調・メンタルの不安定が月経であることを知ってもらえるなど、色々な面で女性を助けるツールとして活用されています。

著者自身も、フェムケアと聞いてもピンとこない時期もありました。しかし、時代背景や社会を変えるために戦ってくれた時代の女性のことを思うと、女性も社会で活躍していける生きやすくなった時代であることを先人に感謝し、改めて興味を持つようになってきました。

日常に取り入れよう!簡単にできるご自愛フェムケア

フェムケアというと特別なことに聞こえるかもしれませんが、日々の小さなセルフケアを通じて自分の体調や心の変化に気づくことも立派なフェムケアです。ゆったりお風呂に入る、ヨガをして心身の健康を保つ、というのもフェムケアの1つといえるでしょう。

寝る前フェムケア(ブラブラ体操)

寝る前に布団の上で!仰向けになって手脚を天井方向に持ち上げ10秒ブラブラするだけですが、色々な効果が期待できます。

・手脚のむくみを流す

・全身の力み、筋肉のこわばりをほどく

・骨盤底筋周りの筋肉を緩ませる

・骨のゆがみを整える

ぶらぶら体操
イラストAC

また、夜間の頻尿に悩む方も、この運動を行うことで夜のトイレが減ったと睡眠の専門家が紹介するほど。とても簡単な動きでも効果は絶大です!騙されたと思ってやってみましょう!

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