【お悩み相談】乾燥が気になる秋冬。肌トラブルを防ぐには?#毒出し保健室

【お悩み相談】乾燥が気になる秋冬。肌トラブルを防ぐには?#毒出し保健室
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アーユルヴェーダの中で大切にされている考え方をシンプルに言うと、"体に毒を溜めない/毒を排出する"という『毒出し』。「大きな声ではちょっと言えない」「身近な存在の人には知られたくない」と言った悩み事を抱えていませんか? 体調や心の悩み、人間関係やら恋愛、夫婦やパートナー間のあれこれまで、皆さまの悩ませている毒を溜めずに排出するべく、アーユルヴェーダアドバイザー/ヨガ講師の桑子麻衣子がアーユルヴェーダとヨガの智慧をベースにお悩みに答えます!

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今回、「毒出し保健室」を訪れてくれたのは、毎年、秋冬は乾燥肌にお悩みだというYさん(40歳)。「オフィスでスプレータイプの化粧水を持ち歩いてよく顔に吹きかけたり、手のガザガザにワセリンを塗ったりもしますが…それでも乾燥が気になります」と話します。お肌の乾燥が気になる時は、外側からのケアを集中的に行うことが多いかもしれません。一方で、アーユルヴェーダでは包括的に乾燥へアプローチし、根本的に乾燥肌を改善していくことを目指していきます。でも、どうやって?アーユルヴェーダ的乾燥肌対策についてご紹介します。

「秋冬の乾燥肌を改善したい」

桑子: 「毒出し保健室」ようこそ!今回は、どういったお悩みでしょうか。

Yさん: 乾燥肌を改善したいです。気温が下がってくると、冷たい風や暖房の乾燥によって、肌がカサカサになってしまいます。オフィスでスプレータイプの化粧水を持ち歩いてよく顔に吹きかけたり、手のガザガザにワセリンを塗ったりもしますが…それでも乾燥が気になります。根本的な解決策を知りたいです。

桑子: 秋冬の乾燥肌についてのお悩みですね。秋冬に気になるのはお肌の乾燥だけですか?あるいは、冷えや便秘などは気になりませんか?

Yさん: 便秘になります。それに、冷え性ですね。保温性のあるインナーを着ているので、体の表面は温まっているのですが、内側は冷えているような。それに、手足先はすごく冷たいです。

桑子: 運動は習慣的にされていますか?

Yさん: 運動はしていません。特に冬になると、寒いので動くのが億劫になってしまいます。

桑子: お食事や飲み物はどういったものをよく食べることが多いですか?

Yさん: 菓子パンが好きで、朝ごはんは菓子パンが多いです。昼は、サクッと食べれるパスタとかうどん、そばなんかが多いかな。夜は、お酒とおつまみが多いです。

桑子: ストレスは感じやすいと実感していますか?

Yさん: そうですね。ストレスには弱いです。繁忙期などは、特にストレスを感じやすいです。そういう時は夜あまり眠れなくなったり、食欲のアップダウンがあったりします。

空気の乾燥が、人間の肌の乾燥にも影響

ご相談ありがとうございます!秋冬に肌トラブルを抱える方は非常に多いですよね。アーユルヴェーダでは、自然界の現象が私たち人間の心身にも大きく影響しているという考え方があります。つまり、空気の乾燥が影響して、お肌にも強く影響していると考えられます。

同時に、反対の要素を加えることでバランスをとろう、というのもアーユルヴェーダの考え方。つまり、ここにおいて反対の要素とは、乾燥に対して潤い(保湿)になります。ちなみに、お肌だけでなくて、体の内側の乾燥は見落としがち。体の内側がカラカラですと、いくら表面を保湿してしまっても、乾いてしまいます。内側から潤わせることを意識することがポイントです。

秋冬の乾燥肌対策は包括的に

お肌の乾燥が気になる時は、スキンケアを頑張る方も多いはず。もちろんお肌に合ったスキンケアをすることは基本中の基本ではありますが、前述した通り、アーユルヴェーダでは体の表面だけではなく、内側の潤いも網羅することを大切にしています。つまり、包括的に乾燥に対してアプローチをすることで、秋冬の乾燥肌をやっつけてしまおう、という考えなわけです。

食習慣

乾燥肌対策に効果的な食材オプションでポイントとなるのが、「潤」と「温」です。ゴマ、アボカド、ココナッツ、ナッツ類(特にアーモンド)、ギーなどは保湿効果が高く、お肌の潤いを内側からサポートしくれるため、おすすめ。体を内側から温める作用の期待できるスパイス、具体的にはジンジャーやシナモン、ターメリックは、消化を促してくれるため、乾燥耐性のある体作りを手伝ってくれます。

では、具体的にどうやって食べるのか。おすすめは、味噌汁、スープやシチューなどに加えるのが◎。特に、ギーはスープなどに少量加えるだけで、潤いと消化力をあげてくれるのでおすすめです。何よりも、ただ加えるだけなので簡単!

一方で、小麦粉は体を乾燥や冷えさせる食材の一つです。主食は、できればお米がベストです。

水分補給

水分補給も乾燥肌対策には必須。ただし冷たい飲み物は、体を冷やすので逆効果。特に乾燥が気になる季節には、温かいハーブティーや白湯がおすすめ。体を冷やすと、内蔵を冷やして、体の内側の乾燥につながります。

朝一番に白湯を飲むことで、代謝が高まり、体内の老廃物が排出されやすくなるので、おすすめ。

また、ストレスも乾燥肌に大きく影響するとアーユルヴェーダでは考えられているので、リラックス効果の期待できるカモミールティーを夜に飲むと安眠をサポートしつつ、乾燥肌対策にもなります。

オイルマッサージ

アーユルヴェーダでは、乾燥した肌に潤いを与えるためにオイルマッサージ(アビヤンガ)がおすすめされています。保湿力が高いのが、セサミオイル(ゴマ油)。セサミオイルは肌を温め、柔らかくする効果が期待されています。

マッサージはお風呂に入る前が◎。湯煎で適度に温めたオイルを肌に塗布し、10分程度かけてマッサージして、お肌に浸透させて下さい。マッサージと言うと「イタ気持ちよく」というイメージを持つ人も多いかもしれませんが、アーユルヴェーダのセルフマッサージはオイルを塗布する、つまりスキンケアをするというイメージに近いです。優しく塗布することを意識して。理想は全身ですが、難しい場合は、頭・耳、足裏を。

運動や瞑想の習慣化

先程もお話した通り、ストレスも乾燥肌の天敵。特に、便秘気味や冷え性の方は、ストレスによってそれらの症状が悪化して、それが乾燥につながることがあるため、ストレス対策も心がけるのが◎。ライフスタイルに合ったこと、好きなことをするのが一番ですが、運動や瞑想を習慣的にするのがおすすめです。特に、運動は体のストレス対策だけでなく、体の内側から熱を作り出すので、冷え対策にも効果抜群。寒い時期は億劫になりがちですが、5分も歩けば、体が温まる感覚があると思います。まずは、10分から15分程度、ウォーキングからはじめてみてはいかがでしょうか。

 

いかがでしたか?

お肌の乾燥となると、ついスキンケアに目が行きがち。一方で、体の外側だけでなく、内側からもきちんとケアしていくことで、秋冬も乾燥肌知らずの美しい肌をキープすることができます。ライフスタイルに合ったことから、トライしてみてはいかがでしょうか。

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