【お悩み相談】「20代、いつか子供が欲しい。そのためにできるセルフケアとは?」毒出し保健室

【お悩み相談】「20代、いつか子供が欲しい。そのためにできるセルフケアとは?」毒出し保健室
Photo by Junseong Lee on Unsplash

アーユルヴェーダの中で大切にされている考え方をシンプルに言うと、"体に毒を溜めない/毒を排出する"という『毒出し』。「大きな声ではちょっと言えない」「身近な存在の人には知られたくない」と言った悩み事を抱えていませんか? 体調や心の悩み、人間関係やら恋愛、夫婦やパートナー間のあれこれまで、皆さまの悩ませている毒を溜めずに排出するべく、アーユルヴェーダアドバイザー/ヨガ講師の桑子麻衣子がアーユルヴェーダとヨガの智慧をベースにお悩みに答えます!

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今回、「毒出し保健室」を訪れてくれたのは、将来的に子供を望んでいるというCさん(28歳)です。「今は仕事もプライベートも充実していますし、まだまだやりたいこともたくさんあるので、今すぐとは考えていません。けれど、年齢を重ねることは止められないこともよく分かっていて... そのため、今から妊娠しやすい体作りをしたいと思っています」と話します。

「将来子供が欲しいと思った時のために、今からできることが知りたい」

桑子: 「毒出し保健室」へようこそ!今回はどういったご相談でしょうか?

Cさん: 将来的に子供を望んでいます。今年で28歳になり、周りでも「子供ができた」という話をチラホラ聞くようになったこともあり、現在のパートナーとも、そういう話をしています。ただ、私も彼も今は仕事もプライベートも充実していますし、まだまだやりたいこともたくさんあるので、今すぐとは考えていません。けれど、年齢を重ねることは止められないのも分かっていて…。そのため、今から妊娠しやすい体作りをしたいと思っています。

桑子: 将来的な妊活に向けて、今から心身を整えていきたいということですね。

Cさん: はい。それって、妊活のためだけじゃなくて、結局どんなことのためにもなると思っています。

桑子: おっしゃる通りですね。今すぐに妊娠を望んでいるわけではないということですので、心身の整え方というのを中心にお話できたらと思うのですが、現在の体調で気になるようなことはありますか?

Cさん: 実は生理痛が結構重いんです。妊活のことを考えた時に、それが不安要素の一つですね。1日目から3日目までは、痛み止めを飲まないと無理です。それでやっと動ける感じで…

桑子: 生理痛は辛いですよね。周期は規則的ですか?

Cさん: そうですね。大体28日から30日くらいで、大きくズレることはありません。

桑子: 生理中、冷えなどは感じますか?

Cさん: 1年中冷え性です。生理中も多分、冷えていると思います。それより痛みに気を取られているわけなんですが…。

桑子: 便通などで気になることはありますか?

Cさん: どちらかと言うと便秘体質だと思います。生理前とかは、特に便秘になりやすいです。

将来の妊活のために規則正しい生活を心がけて心身のバランスを取ろう

ご相談ありがとうございます。将来の妊活のために、今からできることをはじめたい、というのはとても素晴らしいことですね!Cさんもおっしゃられていた通り、今から妊娠しやすい体作りをするということは、つまり、心身を健康にするということ。妊活も含めて、全ての土台になることでしょう。

将来に備えて心身のコンディションを整えるための基本は、規則正しい生活です。良質な睡眠、適度な運動、栄養バランスの良い食事、ストレスマネジメントや冷え対策など。結果として、生理周期の安定や便通改善につながり、心身の快適さを保つ助けになります。

特に見落としがちなのが、便通アーユルヴェーダでは、消化と排泄のリズムを整えることを重視しています。便通は体の自然な排出機能のひとつであり、日常的にスムーズであることが心身の健康維持につながる、と考えられてきました。これが上手いこと体の外に排出されないと、体の中に不要なものが溜まっていくわけです。すると、不要なものが体の中にどんどん溜まっていきます。加えて、心身の健康を保つために必要な栄養素が吸収されなくなってしまい、結果として様々な不調が出てきてしまうわけです。

アーユルヴェーダ的妊活を視野に入れた規則正しい生活

体を温める食事

アーユルヴェーダでは、体質によって食事療法も変わってきますが、Cさんのように冷えや便秘体質だと自覚されているのであれば、体を温める食事がおすすめ。

スープやお粥など、食べると体の内側からあたたまる食事を選ぶのがGood。お野菜なども、生で食べるよりも、火を通したものを意識的に摂るのが良いです。

また、良質なオイルも適宜摂るのがおすすめ。アーユルヴェーダでは、ギーというオイルが便通にも良いとされています。ただし、ギーは冷やす性質もあるため、摂り過ぎには注意が必要。

また、飲み物も冷たいものより、温かい or 常温を選ぶのが◎。朝一番に白湯を飲むと、消化活動が促進され便通に良い影響を感じられると思います。 

軽く汗をかくくらいの運動を習慣にする

心身の健康を維持するためには、運動は欠かせませんよね。

運動選びで大前提となるのは、自分が続けられる運動を選ぶということ。いくら「体に良い」と分かっていても、楽しくなければ続かないと思うので、ご自身が続けられるものを見つけるのが◎。

おすすめは、ウォーキングやヨガなど、血行を促進する軽度から中程度の運動。一方で、激しめの運動は場合によってはNG。爽快感や達成感はあるのですが、人によっては体脂肪が減ってホルモンバランスを乱す可能性あり。適正体重よりも痩せ型の人は特に気をつけた方が良いかもしれません。

睡眠の質を向上させる

質の高い睡眠は、ストレス緩和や便通改善にもつながります。睡眠の質を上げるために、1) 就寝2時間前からスマホを含むデジタルデバイスの使用を控えること、2) 入浴(シャワーだけはNG)、3) 就寝前はリラックスする(ただ、ぼーっとするだけでも◎)

 

いかがでしたか?

妊活の準備では、ご自身の体と心に関心を持つことが大切。お忙しい毎日を過ごす中で、今回ご紹介した生活習慣を変える / 新たに加えることは難しいかもしれませんが、まず基礎体温をつけるなどして、今の体の状態を把握するのも一つ。トータルでいい状態を保つように、できることからはじめて下さいね。

 

※生理痛が強い、周期が大きく乱れるなどの症状がある場合は、医療機関での相談も忘れずに。セルフケアとあわせて専門的な視点を取り入れることが安心につながります。

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