【秋バテ対策】旬の恵みと “潮の風味” で整える養生レシピ「ナスとまいたけの磯炒め」
夏の冷えや冷たい飲み物の影響で、秋になると胃腸が疲れて「秋バテ」を感じやすくなります。だるさや食欲不振を覚えるときは、体を温めつつ消化を助ける食材を取り入れるのがポイント。今回ご紹介する「ナスとまいたけの磯炒め」は、旬の恵みと焼き海苔の潮の香りを生かした、秋バテにやさしく働きかけてくれる一皿です。
「秋バテ解消」の食材ポイント
秋バテは、夏に溜まった冷えや自律神経の乱れによって胃腸が弱り、だるさや食欲不振を招く状態。そんなときに役立つのが、体を温めたり消化をサポートする旬の食材です。
秋ナス
ポリフェノール(ナスニンなど)が抗酸化作用を発揮し、夏の疲れでこもった熱をクールダウン。血流を整え、だるさの解消にも役立ちます。
まいたけ
βグルカンが免疫力をサポート。季節の変わり目に体を守り、疲労回復にも◎。
長芋
消化酵素ジアスターゼが胃腸をやさしくケア。食欲不振や消化不良を助け、滋養強壮の食材としても知られています。
焼き海苔(海藻)
マグネシウムやヨウ素などのミネラルが、自律神経や代謝のバランスを支えます。乾燥や疲労で乱れやすい秋の心身へ、潤いを与える一助に。
アーユルヴェーダと東洋医学の視点から
アーユルヴェーダでは、秋は「ヴァータ(風のエネルギー)」が乱れやすい季節。乾燥や冷え、不安定さが出やすくなります。
温かい料理や適度な油分を取り入れることが、ヴァータのバランスを整える助けに。
ごま油で仕上げる今回の炒め物は、体を温めながら安定感を与えてくれます。
一方、東洋医学では、秋は「肺」と「大腸」が弱りやすいとされます。
長芋やまいたけは腸を整えて免疫を支える食材。さらに海藻のミネラルは気の巡りを助け、疲労やだるさの改善に役立ちます。
ナスとまいたけの磯炒め (調理時間:約10分)
焼き海苔の潮の香りが食欲を引き出す磯炒め。長芋のシャキシャキ食感がアクセントになります。
材料(2人分)
・ナス‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 2本
・まいたけ ‥‥‥‥‥‥ 1パック(100g)
・長芋‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 150g
・ごま油 ‥‥‥‥‥‥‥‥ 大さじ1
・焼き海苔(ちぎる)‥‥‥ 1枚
〈調味料〉
・醤油 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 大さじ1
・みりん ‥‥‥‥‥‥‥‥ 大さじ1
・酒 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 大さじ1
作り方
1. ナスは縦半分に切り、斜め薄切りにする。まいたけは小房に分け、長芋は皮のまま1cm幅の半月切りにする。焼き海苔は手でちぎっておく。
2. フライパンにごま油を熱し、ナスを炒める。しんなりしてきたら長芋を加え、表面に焼き色をつける。
3. まいたけを加えて炒め合わせ、酒・みりん・醤油を入れて調味する。
4. 火を止め、仕上げにちぎった焼きのりをまとわせて完成。
美味しい調理ポイント
・ ナスは油を吸いやすいため、軽く炒めてから長芋を加えると全体のバランスが整います。
・ また長芋は焼き色をつけることで香ばしさが増し、ホクホクした食感に。
・ 焼き海苔は最後に加えることで、風味を残り、磯の香りを引き立たせましょう。
秋バテを感じたら、体にやさしい旬野菜の磯炒めで、季節の移ろいをおいしく整えてみてはいかがでしょうか。
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