〈サバ缶〉毎日食べても大丈夫?サバ缶のメリットとデメリット|管理栄養士が解説
スーパーなどで購入しやすく、手軽に青魚をとることができるサバ缶。日持ちもするので、おうちに常備しているという方も多いのではないでしょうか?「体にいいとはいえ、毎日食べても大丈夫なの…?」と疑問に思っている方は、注目!今回は、サバ缶を取り入れるメリットとデメリット、毎日食べても大丈夫なのか解説します。
サバ缶のメリット
手軽に青魚が食べられる
スーパーなどで魚を買ってきても、「生臭くて食べられない」「料理をするのが面倒」といった悩みを抱えている方は多いですよね。そんなときはサバ缶をおうちに常備しておくことで、手軽に青魚を食べることができます。日持ちもするので、非常時の食料としてストックすることも可能です。
骨ごと食べることができる
缶詰のサバは高温で加熱処理されているため、身はホロホロで食べやすく骨までやわらかくなっているため、普段は食べにくい骨の部分まで食べられます。生のサバを食べるよりもカルシウムが多く摂取できるので効率も良いですよ。
DHAやEPAが効率よく摂取できる
サバをはじめとする青魚には、脳の働きを高めるといわれるDHAや、血液をサラサラにするEPAといった不飽和脂肪酸が含まれています。これらはどちらも体内では合成できず食べ物から摂取しなければいけません。DHAやEPAは空気に触れるとすぐに酸化してしまうため、缶を開封した後はすぐに食べきるようにしてくださいね。
サバ缶のデメリット
塩分の摂りすぎ
サバ缶には塩で味つけされた水煮、みそやしょうゆで味つけされたものなどさまざまな種類があります。一般的には水煮よりも味がついているものの方が塩分量は多く、食品成分表(八訂)によると、水煮缶100gあたり0.9g、みそ煮100gあたり1.1g、その他の味つけ缶には100gあたり1.3gの食塩が含まれています。1缶あたりでいうと100g以上あるものが多いため、1食あたり2g程度の塩分をとっていることになります。ほかの食品との組み合わせによっては過剰摂取になることもあるので注意が必要です。
プリン体やセレンの過剰摂取につながる
サバ缶の汁には上でご紹介したDHAやEPAをはじめとする大切な栄養素が溶け込んでいますが、同時にプリン体やミネラルのセレンなども含まれています。セレンは過剰摂取すると吐き気や下痢などにつながる可能性があります。サバ缶自体を毎日食べるだけで過剰になることはありませんが、その他の食事とのバランスを考えることも大切です。
サバ缶を毎日食べるとどうなる?
サバ缶を毎日食べることで得られるメリットはとても多いですが、食塩やプリン体などの過剰摂取の可能性を考えると、毎日食べ続けることはおすすめできません。最低でも1日あたり1缶までを上限に、ほかの食品と組み合わせながら楽しみましょう。
まとめ
サバ缶を食事に取り入れるメリットとデメリットをご紹介しました。調理が面倒な魚を手軽に食べることができるサバ缶は、不足しがちな栄養素をとれる一方で食塩やプリン体を過剰に摂取してしまう可能性もあります。健康によいとされる食品も食べすぎはよくありませんので、ほかの食品と組み合わせて適切な量にとどめてくださいね。
参考サイト
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