はちみつを食べない方がいい人の特徴とは?管理栄養士が解説
ヨーグルトやドリンクにちょい足しするだけで甘みとコクがプラスできるはちみつ。昔から親しまれている天然の甘味料ですが、実は食べてはいけない人がいるのをご存じでしょうか?この記事では、はちみつに期待できる健康効果と食べてはいけない人の特徴について解説します。
はちみつにはどんな健康効果が期待できる?
疲労回復やエネルギー補給
はちみつに含まれているグルコースやフルクトースは、単糖類と呼ばれます。この単糖類は代謝に時間がかからないため、体でエネルギーが不足したときに速やかにエネルギー源となってくれます。また、筋肉の修復を促すアミノ酸やビタミンB群も含まれているので、運動後の疲労感軽減にもおすすめですよ。
のどのイガイガ対策
はちみつには、殺菌作用や保湿効果が期待できる成分も含まれています。のどの粘膜を殺菌し潤すことで、のどのイガイガを抑えてくれることがあります。ティースプーン1杯程度を水や牛乳、ヨーグルトなどに混ぜて摂取するとよいでしょう。
腸内環境を整える
はちみつに含まれるオリゴ糖やグルコン酸といった糖類や有機酸は、腸内にいる善玉菌のエサとなったり増殖をサポートし腸内環境を整えてくれる効果が期待できます。お腹がすっきりしないと感じる方は、毎日の食事に少しずつ取り入れてみてくださいね。
はちみつを食べない方がいい人とは?
1歳未満の乳児
1歳未満の乳児がはちみつを摂取すると、「乳児ボツリヌス症」にかかる危険性があります。はちみつには、まれに食中毒の原因となるボツリヌス菌の芽胞が混入することがあります。
大人は食べても問題ありませんが、赤ちゃんは腸内環境が整っていないため、はちみつに混入したボツリヌス菌を摂取すると体内で増殖し便秘や哺乳力の低下、元気の消失などがみられることがあります。適切に治療を行えば問題なく治癒しますが、まれに死亡するケースもあります。はちみつそのものだけではなく、はちみつが含まれるお菓子や飲料なども与えないようにしましょう。
糖尿病の人
はちみつは糖質を多く含む食材です。一口食べたからといってすぐに症状が悪化することはありませんが、血糖値を急激に上げる原因となるため量や頻度に気をつけながら食べる必要があります。妊娠糖尿病の方も同じく血糖コントロールが必要なので、かかりつけのお医者様に相談しながら食べてください。
蜂や花粉のアレルギーがある人
最後はとてもまれなケースではありますが、蜂毒アレルギーや重度の花粉症の方が挙げられます。蜂毒アレルギーとは、蜂に刺されることによってアレルギーを発症すること。基本的には問題ないケースが多いですが、はちみつの中に微量の蜂毒や花粉が混入している場合アレルギーを発症する可能性があるため注意が必要です。
まとめ
はちみつを食べない方がいい人の特徴をご紹介しました。健康にうれしい効果が期待できるはちみつですが、1歳未満の乳児には食べさせてはいけません。また、糖尿病の方、蜂や花粉にアレルギーがある人が摂取する場合は、注意が必要なケースがあるのでお医者様に確認してから取り入れるようにしてくださいね。
参考サイト
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