「脚を組む」は左右負担を均等にしてもムダ?!骨盤まで歪むのは本当?【足専門クリニック院長】が警鐘

「脚を組む」は左右負担を均等にしてもムダ?!骨盤まで歪むのは本当?【足専門クリニック院長】が警鐘
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ズキズキ痛い、足指がしびれる、変形がひどい、長く歩けない...その原因は、足の「骨格」の歪みにあった!日本では数少ない足専門クリニック院長の桑原靖(くわはら・やすし)さんの著書『外反母趾と足底腱膜炎 自力でできるリセット法』(アスコム)より内容を一部抜粋してご紹介します。

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足や脚に優しくない習慣にサヨナラしよう

足に負担をかける動作や習慣を避けることも、足を守ることになります。足のために「やらないほうがいいこと」「やってはいけないこと」を知ってください。

脚は組まないこと!

無意識のうちに、足に余分な負担をかけていることがあります。その代表例が、椅子に腰をかけているときに無意識にやりがちな、「脚を組む」という動作です。骨盤は水平に保つことが理想です。ところが、脚を組むと骨盤が傾いてしまいます。そうなると股関節の動きが悪くなり、ひいては腰や膝や足の動きも悪くなります。すでに体に歪ゆがみがあるせいで、足を組むほうが楽な人もいます。そのため無意識に脚を組んでいる人も多いと思います。

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よく「いつも同じ側だけで組むのがいけないのであって、逆脚でも組んで、左右の時間を均等にすればいい」と勘違いしている人がいるのですが、それは違います。脚を組む癖のある人は、自分が脚を組んでいることに気づくたびに、脚を戻しましょう。骨盤を立たせる姿勢を意識して、座り直してください。無意識にやっている癖なので、組まずにいることはなかなか難しいのですが、「気づいたときにやめる」という習慣をつければだいじょうぶ。少しずつでも脚を組む時間を減らしていきましょう。

『外反母趾と足底腱膜炎 自力でできるリセット法』(アスコム)
『外反母趾と足底腱膜炎 自力でできるリセット法』(アスコム)

教えてくれたのは…桑原靖(くわはら・やすし)先生

「足のクリニック表参道」 院長。2004年埼玉医科大学医学部卒業。同大学病院形成外科で外来医長、フットケアの担当医として勤務。13年東京・表参道に日本では数少ない足専門クリニックを開業。専門医、専門メディカルスタッフによるチームで、足の総合的な治療とケアを行う。日本フットケア・足病医学会評議員。

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『外反母趾と足底腱膜炎 自力でできるリセット法』(アスコム)