まじめで頑張り屋さんほど更年期がしんどい?「家事をしただけでもうクタクタ…」な人への処方箋


更年期の方に向けたサービス「よりそる」を運営する高本玲代さんが綴るコラム連載。高本さんご自身もまさに更年期世代。わかりやすい不調だけではない更年期の影響について、体験を交えてお話しいただきます。
更年期で疲れやすくなって、仕事が終わるとクタクタ、家事をやる余力がないとか家事をやるともうヘトヘト…そんなご相談が増えます。そちらについての処方箋をお伝えします。
自分の体調を整えるには時間がかかる
体力が低下したのだから、体力を上げるための方法は色々あります。しかし、生活習慣を変えていく必要があるので、まずはやってほしいことがあります。
それは、「やること」の見直しです。
今まで当たり前のようにやっていたこと。でも疲労感がひどくなったり疲れやすくなっている、といことは「キャパオーバー」ということです。
自分のキャパを広げる努力は勿論大事ですが、即効性があるのは自分の今のキャパに合わせて調整をしていくことになります。
その手順を本日はお伝えしたいと思います。

更年期は「やらないこと」を増やすことが大事
まず自分がやっている家事を棚卸しましょう。日頃やっていることを紙に項目ごとに書いていってください。
①朝食の準備
②お弁当の準備
などです。時系列が書きやすいでしょう。
それぞれの項目の横に、どれくらいの頻度でやっているのかを書きましょう
①朝食胃の準備 /毎日
②お弁当の準備/ 週に5回
など。
毎日やっていることは毎日、2日に1回、週に1回、などあるかと思います。
そして、そもそも「これってやる必要があることなのか、ここを契機にやめてもいいのではないか?」ということを見てもらってもいいと思います。
例えば子供の送り迎え。子供が大きくなっているのであれば一人で行く、ということもありますし、子供がもう行きたくない、自分もしんどい、実際行っててもあんまり良い感じもないよね、ならやめる良い機会です。
次にやめないことを見た時に
①自分がやる必要があるのか
②頻度を下げられないか
③代わりに人にやってもらえないか
などを考えていきます。
例えば、洗濯物の片づけは我が家は各自自分で片づけてもらっています。掃除だって頻度を落としても良いかもしれない。
食器の片づけは食洗器を買ってもいいかも。
食事だって毎日自分が作る必要ある?週に1回は買ってきたものでも良いかも、とか。そんな感じで、今の運用を見直してみてください。
「今のことを全部こなす」前提で生活するとしんどくなります。
新学期を迎えるこの時期、家族と共に「あなた」がやることを一緒に見直してみる良いチャンスです。
更年期に不調になる方は決まってまじめで頑張り屋さんが多いので、今の重荷を少し軽くするだけで、春から楽に過ごせるかもしれません。
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