洋梨と和梨の栄養価はどう違う?管理栄養士が解説

 洋梨と和梨の栄養価はどう違う?管理栄養士が解説
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洋梨と和梨。洋梨は縦長で下がふくらんだ円錐形で、和梨は丸い形をしています。どちらも「梨」ですが見た目だけでなく、味や食感も異なります。では、栄養価には違いがあるのでしょうか?洋梨か和梨かを選ぶときは栄養価以外で選んだ方がいいという、旬や食べ方の意外な違いもお伝えします。

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【洋梨と和梨】栄養価の違いとは?

洋梨と和梨の栄養価はどう違う?管理栄養士が解説
illustration by なつめももこ

「食べるなら、栄養豊富な方の梨を選びたい!」と思うかもしれません。しかし実は、和梨と洋梨は見た目に違いがありますが、栄養価にはほとんど違いがないのです。

・洋梨
エネルギー 48kcal
水分 84.9g
たんぱく質 0.3g
脂質 0.1g
炭水化物 14.4g
食物繊維 1.9g

・和梨
エネルギー 38kcal
水分 88.0g
たんぱく質 0.3g
脂質 0.1g
炭水化物 11.3g
食物繊維 0.9g
(可食部100gあたりの成分)

水分量や三大栄養素(たんぱく質、脂質、炭水化物)には大きな違いがなく、それに比べて異なるのは食物繊維の量。洋梨の方が2倍多く、100gに対して食物繊維の含有量が洋梨1.9g、和梨0.9gとなっています。

腸内環境を整えたいと意識している方は洋梨を選ぶといいかもしれません。しかし、全体的に栄養価の大きな差がないので、洋梨と和梨どちらを食べるか迷ったときは栄養価ではなく、味の好みや旬の時期で選んでみるのがおすすめです。

洋梨と和梨、実は旬が異なる?

洋梨と和梨の栄養価はどう違う?管理栄養士が解説
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梨といえば秋の果物といったイメージがありますよね。和梨も洋梨もどちらも秋に収穫できる果物ですが、実は旬の時期は少し異なるのです。

和梨は7月から11月頃が旬の果物。9月頃が出荷の最盛期なので、まだまだ夏の暑さを感じるときにおいしく食べられます。

一方洋梨は8月から12月頃に旬を迎えます。11月頃が出荷の最盛期なので、冬の寒さを感じるようになった頃ですね。

同じ「秋が旬の梨」でも、夏に近い秋か、冬に近い秋かで旬の時期が少し異なるのです。

洋梨と和梨、食べ方にも違いがある?

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和梨も洋梨も、皮を剥いて切り分けて食べるのが一般的です。カットしたらどちらも生のままでおいしさを味わえます。

しかし、おいしく食べるために、異なる点がひとつあります。それは、追熟するかしないか。和梨は追熟せずもぎたてでもそのまま食べられますが、洋梨は追熟させる必要があります。

洋梨は未熟な状態で出荷されるため、購入したら食べる前にかならず未熟か完熟か確認するようにしましょう。軸そのものや軸の周辺にシワができたら、熟しているサインです。

追熟した洋梨はやわらかくてとろけるような食感を楽しめます。口の中に広がるジューシーさと甘さは洋梨の特徴です。

一方で和梨はみずみずしくてシャキシャキと歯ごたえを感じる食感で、さっぱりとした甘さと酸味を楽しめます。栄養価はほぼ同じでも食感は真逆ですので、そのときの気分に合わせて洋梨か和梨かを選んでみてくださいね。

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