バナナは加熱しないと損?意外と知らない〈ホットバナナ〉すごい効果とは|管理栄養士が解説

 バナナは加熱しないと損?意外と知らない〈ホットバナナ〉すごい効果とは|管理栄養士が解説
by 写真AC

バナナは皮をむくだけで食べられる手軽なフルーツですが、毎日食べていると飽きてしまうこともありませんか?そんな時は、皮ごと加熱してみましょう!味だけでなく、栄養価もアップして、身体にはいいことだらけなんです。今回は、バナナの栄養効果をアップさせるホットバナナについてご紹介します。

広告

バナナの栄養はとても優秀!

まずはバナナの栄養価についてみていきましょう。
バナナには、鎮痛作用や免疫力をアップさせる必須アミノ酸であるトリプトファンが含まれています。その他にも、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ナイアシンが豊富で、糖質などの代謝を助けてくれる働きがあります。フルーツの中では比較的カロリーが高く、消化吸収に優れているので、すぐにエネルギーとなり身体の活動をサポートしてくれます。
また、カリウムが含まれているので、塩分の摂りすぎによる血圧の上昇を抑える効果があり、高血圧や生活習慣病予防にもなります。このように様々な栄養素を含んでいるので、1本で栄養バランス良く摂れる優秀な食材です。

by写真AC
by写真AC

加熱すると増える成分とは?

バナナには、フラクトオリゴ糖が含まれています。腸内では、善玉菌と悪玉菌が存在していますが、善玉菌は、フラクトオリゴ糖をエサにして食べることで増えていきます。そして善玉菌は活性化し、悪玉菌は不活発になります。腸内に善玉菌が増えて、悪玉菌が減ることで、腸内環境が整いお腹の調子が良くなるのです。
このフラクトオリゴ糖は、加熱することで増えて甘みも増す性質があります。そのまま食べるよりもお腹に優しく、トロッとした甘さで満足感もあります。
また、バナナに含まれるカリウムは、皮の部分に多く含まれているので、皮ごと加熱することで、カリウムが果肉部分に溶け出します。そのまま食べるよりも、効率よくカリウムを摂取することができるのです。

by写真AC
by写真AC

ホットバナナの作り方

作り方はとっても簡単。レンジまたはオーブントースターで皮ごと、トロッとするまで加熱するだけです。レンジの場合は耐熱容器にのせてください。オーブントースターの場合はそのままの状態で。皮が黒くなってしまっても大丈夫です。トースターで焼くことで焦げやニオイが心配な方は、アルミホイルに包んでから焼くと良いですね。それぞれ5~10分程度、様子を見ながら温めましょう。取り出すときはとても熱くなっているので火傷に気を付けてください。

by写真AC
by写真AC

まとめ

バナナは加熱することで栄養価がアップし、温めることでお腹にも優しく、嬉しい効果もあるということがわかっていただけたでしょうか。少しの手間でできる手軽さなので、いつもの食べ方に飽きてしまった時は、ぜひやってみてくださいね。

【参考文献】
あたらしい栄養学 高橋書店
1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣 大久保愛

 

ライター/やなぎかおり
特別養護老人ホームにて介護食の大量調理や栄養士業務を経験。働きながら管理栄養士の資格を取得。その後、中学校給食センターにて献立作成、給食管理、食育授業に携わる。結婚、出産を経てヘルスケア栄養指導士の資格を取得。子育てをしながら栄養に関する記事執筆を行っている。

 

広告

AUTHOR

NS Labo(栄養サポート研究所)

NS Labo(栄養サポート研究所)

全国の栄養士、管理栄養士をサービスパートナーとして、健康やダイエット、美容関連の 商品開発や監修、講演やコラム執筆、メディア出演などウェルネス分野を中心に幅広く事 業を行っている。 また、2020年に「ウェルネスライフコーチ協会」を立ち上げコミュニティを通して健康貢 献活動を行っている。



RELATED関連記事

Galleryこの記事の画像/動画一覧

by写真AC
by写真AC
by写真AC