MEDITATION & MIND
何かを追い求める毎日から抜け出そう|ヨガの教えから考える
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永遠には続かない幸せを追い求め続ける私たち
人の成長の段階や境遇に合わせてその人が求めるもの、プルシャアルタも変わっていきます。まず私たちが求めるものはアルタ。アルタは自分を安全にしてくれるものです。明日の自分の命を保証してくれる衣食住を求めることもアルタにあたります。明日の命がぎりぎりの余裕がない状態では行動は限られます。まずは命の安全を求めるでしょう。
ある程度安全が確保され始めると自分たちを喜ばせてくれる何かを人は求め始めます。これがカーマです。最低限の衣食住を確保できたら、もっと栄養のあるもの、もっとおいしいもの、もっと心地よい衣服、もっと心地よい住居…といった具合により自分が喜びを感じられるものを求め始めます。それらが手に入った時には、私たちは喜びを感じますが、それが“幸せ”であることではないということを理解しておかなければなりません。ずっと私たちを喜ばせ続けてくれるもの、“幸せ”にさせ続けてくれるものは、手に入れることはできないのです。それに気づかないと、永遠にアルタ・カーマを求め続け、一瞬の喜びを感じては、それがなくなればまた他のものを求めるというくり返しに陥ってしまいます。何かを求めるとは、それがない状態ということです。つまり、幸せにしてくれる何かを求めるということは今が幸せでないと感じているということの裏返しです。アルタ・カーマを求め続けることとは、幸せを感じられない状態がつづくということに他ならないのです。
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