白髪や抜け毛が増えてきた…。伝統医療アーユルヴェーダに学ぶ「白髪抜け毛を防ぐ食事のポイント」

アーユルヴェーダで考えられる抜け毛の原因は？

１）ヴァータが乱れて頭皮も髪も乾燥し弱くなり抜けてしまう。
２）ピッタが乱れて、頭皮が焼け野原状態になり、抜けたり生えてこなくなる。
３）食生活が過剰または不足により、ダートゥと言われる骨組織までの栄養素までに行きわたらず、その結果、骨の老廃物である髪の毛は弱って抜けてしまう。

上述のどれかの原因で抜け毛はおこりやすいと考えます。ですから、髪にばかりオイルを塗っても、老廃物なのであまり意味がなく、頭皮ばかりをマッサージしても血流は良くなるが、土台そのもののドーシャが乱れていては、あまり結果に繋がりにくいです。

アーユルヴェーダでは全ての症状がトリドーシャといわれ、原因が様々にあると考えられるので、どれか一つのソリューションをしても効果がない場合があります。

例えば、

１）ヴァータの乱れによる髪の弱さであれば、頭皮だけではなく、体全体にオイルを塗り、全身の骨の状態を良くすることが老廃物である髪の育成になります。もし、原因が２）ピッタであれば、まずは頭皮の焼け野原、いわゆる体内の熱を冷まさないことには、頭皮もいつまでも燃え盛り、生えません。そのため、頭部の熱を冷ますような、葉野菜や夏野菜、夏の旬な果物などを食べ、辛いスパイスや酸っぱい、しょっぱいなどの味も全て熱をもたらすので、控える必要があります。とくにただでさえ熱い夏、だれもがピッタが悪化しているので、この季節に、ＢＢＱやビール、辛い物などは夏にありがちな現代人の食事になってますが、脱毛が気になる方は控えた方が望ましい食べ物ですね。
または原因が３）栄養素が骨組織までたどり着いていない場合は、夏は最も消化力が落ちるので、本来はお肉などを食べると十分な消化が行われず、下痢して対外でそのまま出て行ってしまうことも多いです。これも骨まで至る栄養が不足するので、脱毛の原因になります。過度なダイエットによる栄養不足なども脱毛の原因にもなりますが、消化に重いものを食べて消化できず栄養とならない場合もまた、同じく脱毛の原因となります。

脱毛と簡単に言ってしまうのではなく、それは結果論。アーユルヴェーダは病気を診ずに病人を診ると言います。どの症状もトリドーシャが影響するため、自分の脱毛が１）、２）、３）のどの原因にあたるのかを見極め、必要なソリューションを行うことで、コスパ・タイパによく、理にかなった脱毛ケアができます。健康情報やみんながやっているから、ではなく、自分は何なのか、という自分にフォーカスして考えてみると良いですね。

白髪に関しては、ピッタという火が強いと、色素が抜けやすくなるので、白髪にお悩みの方は、2番と同じソリューションをされるのをお勧めします。頭（脳）を酷使されている方も、頭部がＣＰＵのように熱くなり、白髪になったり、脱毛する場合もあります、この場合は、脳を使わない時間を持つことや、施術ならシロダーラ、ハーブならブラフミーのハーブを飲むと解決しやすくなると思います。自分に出てくる症状は全て警告。脱毛や白髪はまだ小さなサインですが、ここから大病に発展しないように、原因究明から始めると良いですね！