やりがちだけど実は逆効果!「やってはいけない」NGな食中毒対策とは|管理栄養士が解説


気温が高くなると心配になるのが食中毒です。 年々夏場の気温も高くなっており、食中毒のリスクも高くなっています。 実は、予防のために意識していたことが逆効果になることもあります。 正しい食中毒の予防をするためにも注意してほしいポイントを、管理栄養士が解説します。
食中毒予防の基本とは?
家庭でできる、もっとも基本となる食中毒の予防策としては
菌を食べ物につけない
菌を増やさない
菌をつけない
この3つが大切です。家庭で予防を実践していても意外な落とし穴があります。

家庭で起こるNGな食中毒対策
生肉を洗う
スーパーで購入したお肉。生肉の周りに細菌がついているかもしれないと、水で洗い流す方もいますが、これは要注意です。確かに、生肉の周辺は、細菌が完全にゼロというわけではありません。生肉を洗うことで、洗った時に起こる水しぶきがシンクの周りや他の食材・調理器具などに付着してしまい、食中毒のリスクを高めてしまうケースもあります。
パッキングされているお肉などは衛生的な環境で作業されているため、家庭で洗う必要はありません。加熱を調理をすれば、表面の菌は死滅します。ですが、水分の付着がどうしても気になってしまう・お肉をカットするのにぬるぬるして切りにくいという時もあるかと思います。そのような時は、手袋をしてキッチンペーパーなどで軽く拭き取り、キッチンペーパーを他の調理器具や食品など触れないように速やかにゴミ箱へすてましょう。まずは菌をつけないという基本の部分なので、生肉の取り扱いは注意しましょう。

食品をすべて冷蔵庫へ入れる

気温が高くなると、食中毒を予防するため、冷蔵庫へ買ってきた商品を入れる頻度は増えると思います。ですが、これも注意が必要な行動です。冷蔵庫の温度を衛生的にしっかり守れる温度に保つためには、冷蔵庫の容量の7〜8割程度にしないといけません。なぜなら冷たい冷気が食品へ当たらずに、食品の温度が高くなってしまうから。これが食中毒のリスクを高めることにつながります。
冷蔵庫の冷気を保つため、購入してきた食品をなんでも入れてしまうのではなく、冷蔵庫の容量を上手に使う工夫をしましょう。要冷蔵の食品・常温の食品など確認し、常温保存できるものは開封前であれば常温保存を。適切な場所に保存することで冷蔵庫のスペースを適切な容量に保てます。
また、冷蔵庫の温度は10℃以下が推奨されています。温度確認ができる冷蔵庫であれば、食中毒が気になる季節はこまめにチェックするのもおすすめです。
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