痩せたい人がコンビニで買ってはいけないNG食品とは?管理栄養士が解説
コンビニでのヘルシーな食品の取り扱いは随分増えました。しかし肥満につながりやすい商品もいまだ数多く並んでおり、体重が気になっている方は注意が必要です。そこでこの記事では、痩せたい人が避けるべきコンビニの食品を管理栄養士が紹介します。コンビニをよく利用する方は、この機会に食事を見直してみましょう!
コンビニ食品、なぜ太る?
まず、コンビニ食品が太りやすい理由を確認しましょう。
・高糖質、高脂質な食品が多い
・栄養バランスが偏りやすい
糖質と脂質は体を動かすエネルギー源になる栄養素なので、ある程度の量は摂取しなければなりません。しかし必要以上に摂り過ぎると、余った糖質と脂質は体脂肪になり、肥満につながってしまいます。
糖質と脂質をエネルギーに変えるためには、ビタミンやミネラルのサポートが欠かせません。しかし忙しいときは、つい簡単に食事を済ませてしまいがち。パンだけ、おにぎりだけといった食事では、ビタミンやミネラルが不足してしまいます。糖質と脂質が効率よくエネルギーに変換されず、肥満をまねくでしょう。
痩せたい人が買ってはいけないコンビニ食品
痩せたい人は、次のような食品の購入を控えましょう。
・揚げ物が入った弁当
・揚げてあるホットスナック
・目新しいおにぎり
・パスタや丼など炭水化物中心の料理
・カップ麺
・菓子パンや惣菜パン
弁当やホットスナックで人気の揚げ物は、脂質に加えて糖質の取り過ぎも心配です。唐揚げやフライの衣に使われているパン粉や片栗粉には、糖質が含まれているためです。
さらにコンビニの弁当は、ご飯が200gほど入っている場合があります。一般的に、ご飯1膳は150gほど。揚げ物入りの弁当を購入し、大盛りのご飯に加えて脂質と糖質が多い揚げ物を食べていては、痩せられませんよね。
最近のおにぎりはエビマヨや焼肉など、魅力的な具材を使ったものが多々あります。しかし目新しいおにぎりは、エネルギーを摂り過ぎるおそれがあるでしょう。昆布や鮭、梅など昔ながらの具材を使ったものがおすすめです。
パスタやカツ丼、カレーなど、炭水化物が中心の商品も要注意です。お腹がすいて空っぽの胃腸にいきなりたくさんの炭水化物が流れ込むと、血糖値は急上昇。すると、血糖値を下げるホルモンが大量に分泌されます。このホルモンには糖質を体脂肪に変える働きがあるため、太りやすくなるのです。
菓子パンや惣菜パン、カップ麺は糖質と脂質が多いうえに、ビタミンやミネラルがほとんど含まれていません。栄養バランスが偏っているため、痩せたい人は避けるべきです。
コンビニ食品をヘルシーに食べるには
とはいえ、多忙な方や自炊が苦手な方にとって、コンビニは大きな味方になる存在。コンビニ食品を利用せざるを得ない場合は、次の点に気を付けましょう。
・エネルギーをチェックする
・野菜のおかずをプラスする
エネルギーを摂り過ぎれば、当然太りやすくなります。コンビニで買い物するときは、商品に記載されている栄養成分表示を確認することを習慣にしましょう。
デスクワークや軽い立ち仕事をする会社員であれば、1食あたり男性800kcal以下、女性600kcal以下には抑えたいところ。個人の体格や商品の栄養バランスを考えると一概にはいえませんが、まずはこの値を目安に商品を選んでみましょう。
パンだけ、パスタだけといった単品で食事を済ますと、糖質と脂質の代謝に必要なビタミンやミネラルが不足します。そこで、野菜の惣菜やサラダを加えましょう。さらにこのとき、野菜のおかずを先に食べると食物繊維の作用で血糖値が上がりにくくなります。
パンを食べたいときはサンドイッチ、麺類なら冷やし中華やパスタサラダなど、炭水化物と野菜が一緒になった商品を選ぶのもよいでしょう。
コンビニ食品は便利でおいしい反面、健康のことを考えると選び方が意外にむずかしいものです。糖質や脂質が多いものを避けて、野菜のおかずを加えることを意識すれば、太りにくい食事を摂れるようになるでしょう。
【参考文献】
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」
文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
AUTHOR
いしもとめぐみ
管理栄養士。国立大学文学部を卒業後、一般企業勤務を経て栄養士専門学校に入学し、栄養士資格を取得。病院給食、食品メーカーの品質管理、保育園栄養士を経験して2022年に独立。食が楽しくなるレシピを発信するほか、栄養・健康分野の記事執筆を中心に活動中。
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