〈糖質クイズ〉ドーナツとシュークリーム、どちらが多い?管理栄養士が解説
ドーナツとシュークリームではどちらが糖質が多いのでしょうか。本記事では八訂の食品成分表のデータを参考にしながら比較をおこないます。また気になるおやつ(間食)の目安カロリーについても解説します。ダイエット中のおやつ選びに悩む際、ぜひ参考にしてみてください。
ドーナツとシュークリームの糖質・カロリー
今回は八訂の食品成分表におけるドーナツ2種類とシュークリームとで比較をしてみましょう。
100gあたりの糖質量(単糖当量)/カロリー
イーストドーナツ:45.2g/379kcal
ケーキドーナツ:63.4g/367kcal
シュークリーム:25.3g/211kcal
イーストドーナツはイーストの力で膨張させたもの、ケーキドーナツはベーキングパウダーなどの化学膨張剤を用いて膨らませたものです。
ドーナツの方がシュークリームよりも明らかに糖質・カロリーが多いことがわかります。
ドーナツとシュークリームの脂質
ドーナツはシュークリームよりもはるかに糖質が多いことがわかりました。次に、ドーナツは揚げ物であるため、カロリーを底上げしているのも脂質であると考えられます。よってそれぞれの脂質量をチェックしてみましょう。
100gあたりの脂質量
イーストドーナツ:20.2g
ケーキドーナツ:11.7g
シュークリーム:11.4g
ドーナツは油で揚げるジューシーさが特徴のお菓子ですが、やはり脂質も多くなりがちです。
また、パンコーナーにある市販のケーキドーナツは小ぶりなサイズでいくつも食べてしまう場合もあるかと思いますが、1個50g程度のため、4個程(200g)食べてしまうとあっというまにカロリーや糖質、脂質を多量に摂取することになってしまうため、注意が必要です。
おやつの目安カロリーとは?
ダイエット中であっても、おいしいお菓子を止められない方もいるのではないでしょうか。農林水産省と厚生労働省が共同で策定した「食事バランスガイド」においても「菓子・嗜好飲料は食生活の中で楽しみとしてとらえられ、食事全体の中で適度にとる必要がある」としています。
この食事バランスガイドにおいて、菓子・嗜好飲料は「1日200kcal程度」としています。よってシュークリーム1個くらいと覚えておくとよいでしょう。ただしドーナツは簡単にこの目安をオーバーしてしまうため、いくつも食べるのは控えた方がよさそうです。
まとめ
本記事ではドーナツとシュークリームの糖質やカロリー、そしておやつの目安カロリーについて解説しました。食べ過ぎに注意し、日々の健康作りとおやつ選びを楽しんでみてはいかがでしょうか。
〈参考文献〉
文部科学省|食品成分データベース|菓子類/<ケーキ・ペストリー類>/ドーナッツ/イーストドーナッツ/プレーン
文部科学省|食品成分データベース|菓子類/<ケーキ・ペストリー類>/ドーナッツ/ケーキドーナッツ/プレーン
文部科学省|食品成分データベース|菓子類/<ケーキ・ペストリー類>/シュークリーム
辻調グループ|連載コラム|「ふわふわドーナッツ」を手作りしよう♪
農林水産省|「食事バランスガイド」の適量と料理区分|1日分の適量について
AUTHOR
栗城智子
大学卒業後、食品メーカーにて商品開発や品質保証の業務に従事し、管理栄養士を取得。特定保健指導やドラッグストア勤務において、人々の食事や健康、サプリメントに関する悩みに寄り添う。上記資格のほかフードスペシャリスト、離乳食・妊産婦食アドバイザー、日本化粧品検定1級、アロマテラピーアドバイザーなどの資格を保有。食と健康について学びを続けている。現在は子育てをしながら管理栄養士ライターとして執筆や商品監修に携わる。
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