こだわりにとらわれず柔軟に生きるコツ|「しなければならない」呪縛からの解放
日本を代表するヨガ指導者ケン・ハラクマさんが、すべてのヨギへ贈る心温まる言葉のギフト。連載形式で、ケン・ハラクマさんの愛や思想を学びます。今回のテーマは、柔軟に生きることについて。「~しなければならない」というこだわりにとらわれがちな人に、ぜひ読んでいただきたい内容です。
「とくにお目当ての本はないけど、何か読みたい」と思って、書店や図書館に行くことはありませんか? そんなとき、私にはいつもやる本の選び方があります。小説なら小説、健康系だったら健康系など、まずは、今、自分の興味のあるジャンルの棚に行きます。そして、その場で目をつむってくるくるくるっと3回まわり、手を伸ばしてパッと本をつかんだら、そのままレジへ。買ってからやっと、どんな本かと中を開きます。実はこれ、十年以上前からやっています(笑)。中には「これ何?」みたいな本もありますが、そういうものでも、新しい発見があったりする。それに、何かためになるものがあるかも、と逆に大切に読んだりもします。物事を前向きに受け取る自分になっているんですね。
生きていると、「偶然」とか「たまたま」何かが起こることは多いですよね。そういうものも楽しんでいきたいと思うんです。
同じように、旅行もいろいろな行き方をします。全部自分で計画を立てて行くこともあるし、ツアーに申し込んで、旅行会社が決めてくれたものを楽しむこともあります。出されたものをただただ楽しむ、というのもいい時間だと思うのです。
私は仕事や旅行で、月の9割がホテル住まい。ローフードを実践していた頃もありましたが、「全部をきちんとやろう」と思うと、食材から持っていかなくてはならず、大変です。だから基本的には土地のものを有り難くいただきます。食生活で玄米やキヌアを食べることが多いので、それなら、と、炊飯器を滞在先に送っています。最近では長崎から始まり、そこから京都へ。自分がホテルに着いたときには、すでに炊飯器がそこにある。だから、どこでも家になっちゃう(笑)。
まず、自分がどういうふうにしたいか考えるとそんなに大仕事をしなくても、結構いろいろなやり方があるものです。読書や旅はもちろん、生活すべてにおいて「これはこうじゃないと!」なんて考えないでいろいろやってみるといいと思います。
人は、自分の予想や計画から物事が外れると「イヤだな〜」って思いがちですが、でも、外れた中に、宝物や発見があったりします。気持ちを柔軟にして、宝物探しを楽しみましょう!
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