睡眠離婚が夫婦円満の秘訣?|キャメロン・ディアス「夫婦別々に寝るのが一般的になるべき!」と主張
昨年末、アメリカの女優キャメロン・ディアスが、結婚生活において異例の提案を行い話題となっている。キャメロン・ディアスは、「夫婦が寝室を別々に持つことを普通のことにすべき」と述べ、夫でパンク・ロック・バンド「グッド・シャーロット」のギタリスト、ベンジー・マッデンとの間での「睡眠離婚」を提唱しているのだ。
寝室を分ける「睡眠離婚」
キャメロン・ディアス(51歳)は、昨年末、人気ポッドキャスト番組「Lipstick on the Rim」で、「夫婦が別々に寝るのが一般的になるべき。私は自分の家があるし、あなたもある。その真ん中に家族のための家がある。私は自分の部屋で寝るし、あなたも自分の部屋で寝ていい。それでいいと思っている。夫婦の真ん中に寝室を持ち、そこで関係を持てばいい」と冗談交じりに話した。キャメロン・ディアスが提案する寝室を分ける「睡眠離婚」は、夫婦関係にプラスの影響を与えるのだろうか?
「睡眠離婚」は関係悪化の兆候?
アメリカ睡眠医学アカデミーの調査によれば、35%以上の回答者がパートナーと別々の部屋で寝ており、そのうち15%が常に別々に寝ていると回答し、20%が時折別々に寝ていると回答している。この結果からは、一部のカップルにとっては別々に寝ることが関係にむしろ良い影響を与えている可能性があることが示唆されるが、一部のカップルは単にお互いから離れたいために別々に寝ているかもしれない。いびきや遅い就寝時間などの理由以外があり、同じベッドで寝ていても、快適さや親密さが感じられない場合、「睡眠離婚」を関係悪化の兆候と見なすこともできる。
何も問題がないのなら夫婦は同じベッドで寝るほうが良い
アメリカ睡眠医学アカデミーのコンサルタントであるドクター・エリン・フリン・エバンスは、「一方が睡眠障害を抱えている場合、パートナーにも悪影響を与える可能性がある」と指摘している。「例えば、片方が不眠症の場合、相手も同時に目を覚ます傾向がある。また、異なるクロノタイプ(例えば、片方が夜型で、もう片方が朝型)の場合、お互いの異なる睡眠タイプが両者の睡眠に悪影響を与える可能性がある」と続けた。
また、アレゲニー・ヘルスネット・ワーク(AHN)の睡眠専門家であるダニエル・シェイド医師は「いびきや夜中に起きること、トイレを何度も使うことなどが相手に悪影響をもたらす場合がある。しかし、何も問題がないなら、同じベッドで寝る方が良い。同じベッドで寝ることで、抱擁ホルモンと呼ばれるオキシトシンなどの神経伝達物質が放出され、良い気分をもたらし、パートナーとの親密さを高めることができる」という。
「睡眠離婚」が関係を改善する手段となるかどうかは、カップル次第
結婚生活において睡眠の問題は決して珍しいものではない。キャメロン・ディアスの提案に対しては、賛否が分かれるものの、一部のカップルにとっては良い解決策となる可能性もある。異なる睡眠習慣や問題がある場合、カップルはオープンなコミュニケーションを大切にし、お互いのニーズに対する理解を深めることが重要だ。「睡眠離婚」が関係を改善する手段となるかどうかは、カップル次第かもしれない。
出典:
Cameron Diaz wants to "normalize separate bedrooms." Here's what to know about "sleep divorce."
Cameron Diaz Thinks Couples Sleeping In Separate Bedrooms Should Be “Normalized
AUTHOR
山口華恵
翻訳者・ライター。大学卒業後、製薬会社やPR代理店勤務を経て10年間海外(ベルギー・ドイツ・アメリカ)で暮らす。現在は翻訳(仏英日)、ライフスタイルや海外セレブリティに関する記事を執筆するなど、フリーランスとして活動。趣味はヨガとインテリア。
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