グウィネス・パルトロウ、エマ・コリン…セレブのセルフプレジャー観から考える、快楽との向き合い方
日本でも女性向けのセルフプレジャーアイテムが徐々に広まり、注目を集めている。先日モデル&女優の水原希子さんがあるセルフプレジャーブランドのアンバサダーに就任したニュースも流れた。とはいえまだまだ日本は発展途上国。そこで今回はセルフプレジャーアイテム、いわゆるセックストイ先進国のアメリカから、女性セレブたちの”セルフプレジャー観”をレポート。どう向き合っていくべきかの参考にしてみたい。
ダコタ・ジョンソン
俳優のダコタ・ジョンソンはセクシャルウェルネスブランド「Maude」の共同クリエイティブディレクターとしてセックストイの開発に参加している。彼女が手がけたものの中にはアナルプラグも。アナルへ刺激を与えることで性的快感を得るためのものだけに、バイブレーターやディルドに比べてアメリカ女性の間でもまだまだ馴染みが薄め。ダコタ曰く「みんなが興味を持っているのは知っていた。アナルは性感帯だけれど感覚を受ける部分は1つではない。だから探求するのも楽しいと思ったんだ」。自分にとって何が心地よいのかを探るのは恥ずかしいことではなく”楽しいこと”だとアピールしている。
グウィネス・パルトロウ
グウィネス・パルトロウも自身のライフスタイルブランド「Goop」から数種類のバイブレーターを出している。ピンク&白のクリーンオブジェのようなものから、手の中に収まるハート型のものまでどれもキュート。ちなみにお値段も95ドル(約13,000円)と美容家電よりもずっとお安い。グウィネスはブランドからバイブレーターを出した理由について「ベッドのサイドテーブルに置いておいたとして、自分も、それを目にした人も恥ずかしい気持ちにならない美しくてクールなバイブレーターを作りたかったから」だと説明している。「過剰に性的な形をしているバイブレーターが多すぎる」と鋭い指摘も。バイブレーターは男性器の形をしている必要はないと指摘、「セックストイに対するスティグマをなくしていくようなものを作っていきたい」。
エマ・コリン
グウィネスのブランドと同様、抵抗なく持てるアイテムを出すブランドも増えてきている。ドラマ「ザ・クラウン」でダイアナ元妃の若かりし日を演じた俳優のエマ・コリンは手の中に収まる小さなバイブレーター「LELO」を常に持ち歩いているそう。「ストレスが溜まっていてくつろぎたいときにいい。リップスティックやマスカラみたいな見た目だからさりげなく持ち歩ける」。緊張をほぐす手段として活用していることを明かした。
カーラ・デルヴィーニュ
モデルのカーラ・デルヴィーニュはセックストイに限らず、性的な喜びを女性が自由に話せるようにしたいと語る。彼女もセクシャルウェルネスブランド「Lora DiCarlo」の共同経営者。クリエイティブアドバイザーとして自らセックストイの研究開発にも関わっている。「女性も男性と同じように性的な衝動とニーズを持っている。でも私たちは自分の喜びをどう扱うかについて話すことを恥だと思っている」と指摘する。「私はその壁を取り除く後押しをしたい。オープンに自信を持って議論していいんだということを示したい」。
セルフプレジャーアイテムへの注目をきっかけに日本でも女性たちが自分たちの性や快感について明るく話せる環境を作っていきたいもの。
出典:
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AUTHOR
長坂陽子
ライター&翻訳者。ハリウッド女優、シンガーからロイヤルファミリー、アメリカ政治界注目の女性政治家まで世界のセレブの動向を追う。女性をエンパワメントしてくれるセレブが特に好き。著書に「Be yourself あなたのままでいられる80の言葉」(メディアソフト)など。
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