第4子を妊娠中のコートニー・カーダシアン、「産後の体型戻し」についての世間の風潮を批判
現在自身にとっての第4子を妊娠中のコートニー・カーダシアン。今の夫トラヴィス・バーカーとは第1子になる。ずっとトラヴィスとの間に子どもがほしくて妊活していたが叶わず「神の思し召に任せよう」と思った途端に妊娠したというエピソードを明かしている。その彼女が、女性たちが体型について受けるプレッシャーについて語った。
雑誌イタリア版『ヴァニティフェア』のインタビューに答えたコートニー。ボディイメージについて聞かれると「私はいつも自分の身体を愛してきた。妹のクロエ(・カーダシアン)はいつも『私にあなたの自信のひとかけらでもあればいいのに』と言っていた」。ちなみに家ではいつも裸。来た人みんなに警戒されるという。「ティーンの頃はみんなと同じように『もっと細くて引き締まった身体になりなさい』とプレッシャーをかけられた。出産した後もそう。すぐに体型を戻せという圧力があった。まるでどれだけ早く女性が以前の身体に戻るか、社会が期待をかけているようだった」。一般の女性であっても出産後少しでも早く元のボディに戻ることがよしとされているが、セレブの場合はもっとあからさま。1日でも早く元の体型でレッドカーペットやランウェイに現れれば「あっという間の元の美ボディに!」と称賛される。
コートニーはそういう風潮にノーを突きつけている。「思えば私も『見て!こんなに早く体型が戻った』と言うかのように雑誌の表紙に出たことがある。女性の身体は1人1人違うのだからそういう考え方は不健全だと今は思っている。3回目の出産後はそういうものを拒否し、時間をかけてもとに戻した」と振り返っている。「誰のことも焦らせたくなかった。何よりも私自身を急かすことなく、もっとポジティブなメッセージを伝えたかった」。
出産後、なるべく早く元の身体に戻るよう女性たちに求める社会のプレッシャーには、これまで多くの女性セレブたちが批判の声を上げてきた。例えばキーラ・ナイトレイも「妊娠して陣痛を経験して子どもにミルクをあげている。私の身体って本当にすごい。もう前の身体には戻りたくない。だってこんなにすごいことをやってるんだから」と雑誌アメリカ版『ELLE』のインタビューで語っていたことがある。ドリュー・バリモアも「2人目の子を出産した後、身体はとんでもないことになった。前向きに自分を愛するのが難しかった」と話す。世間からのプレッシャーに負けそうなときは「子どもを産むということがどんなに美しいことかを考えた。そうすると自分よりも大きなものが見えてくる」。
どれくらい早く元の身体に戻すかも、そもそも元の身体に戻すかどうかも1人1人のママの自由。しかし長年多くのママセレブたちが批判しても「早く元の体型に戻すこと=称賛されること」という図式は消えない。これまでカーダシアン一家はリアリティセレブとして女性のボディイメージに影響を与えてきた。それはどちらかというと「女性は痩せているべき」というネガティブなものであり、ダイエットカルチャーを後押しするものだった。その一家の長女コートニーがポジティブなボディイメージを発信したことは大きな意味を持ちそう。コートニーが出産後、どんなメッセージを出していくのか、注目が集まっている。
出典:
Kourtney Kardashian Barker: «Naturally pregnant at 44. How could you question God's plan?»
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AUTHOR
長坂陽子
ライター&翻訳者。ハリウッド女優、シンガーからロイヤルファミリー、アメリカ政治界注目の女性政治家まで世界のセレブの動向を追う。女性をエンパワメントしてくれるセレブが特に好き。著書に「Be yourself あなたのままでいられる80の言葉」(メディアソフト)など。
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