紫外線対策に!だし汁いらず「ズッキーニとしらすの夏の卵スープ」【管理栄養士のスープ】
体の栄養だけでなく、心にも栄養を。心で味わいほっと自分に還ってこられるようなスープのレシピを、管理栄養士の高波紗希さんに連載形式で教わります。
夏もいよいよ終盤。とはいえ、日中はまだまだ日差しが強く、日傘や帽子、日焼け止めが手放せない方もきっと多いはず。
外からのケアも大切ですが、旬の食材で身体の内側からインナーケアをしていきましょう。
今回は、紫外線による活性酸素を抑えてくれる、抗酸化力の高い夏野菜!
ズッキーニのビタミンCと、トマトのリコピンを活用したスープをご紹介いたします。
ズッキーニの栄養
きゅうりやかぼちゃと同じウリ科に属するズッキーニ。きゅうりに似たような見た目と水分量ですが、かぼちゃ属に分類されています。
ズッキーニには、夏バテ対策に欠かせないビタミンB1をはじめ、紫外線によるシミや夏風邪ビタミンC、むくみを解消してくれるカリウム、汗と共に流れやすいマグネシウムなど、この時期に取り入れたい栄養がバランスよく含まれています。
また、代謝を促進し、疲労回復をサポートしてくれるビタミンB1は、にんにくのアリシンと一緒に食べるこで吸収率がアップします。
ズッキーニは、今回のようにピーラーで長くスライスにしたり、専用のヌードルカッターを使えば麺のようにもできるので、ダイエット食材としてもおすすめです。
だし汁がない時の、旨味の作り方
だし汁をひかなくても、驚くほどしっかり美味しい、風味豊かなスープに仕上がります。
旨みの秘訣は、しらすのイノシン酸と、グルタミン酸たっぷりのトマトにグルタミン酸の相乗効果。昆布や鰹節を使わなくても、イノシン酸が含まれる動物性の旨みと、グルタミン酸が含まれる食材を使用することで、それぞれ単体で摂るよりも、8倍近くと言われるほどの相乗効果があります。
暑くて食欲がない時や、栄養満点で朝食にもぴったりな、夏の卵スープをご紹介いたします。
紫外線対策に!だし汁いらず「ズッキーニとしらすの夏の卵スープ」の作り方
【材料】
・ズッキーニ...1/2個
・ミニトマト...6個
・しらす...大さじ2
・卵...1個
・ごま油...小さじ1/3
Aにんにく...1片
Aみりん...大さじ1/2
A醤油...大さじ1
A酢...小さじ1/2
A水...400ml
【作り方】
1.ズッキーニはピーラーで縦に薄くそぎ、リボン状にする。
ミニトマトはヘタを外し、半分に切る。にんにくはすりおろす。卵はボウルに割って溶きほぐす。
2.鍋にAを入れて火にかけ、沸騰したら、卵以外の食材をすべて入れ、中火で煮立たせる。
沸騰しているところに、溶き卵をゆっくりとまわし入れる。
3.卵がふんわり固まったら火を止め、風味づけにごま油を垂らし、器に盛る。
お好みで、炒り胡麻やブラックペッパーをふりかける。
AUTHOR
高波紗希
管理栄養士。11年間に渡る摂食障害を「食とこころ」と向き合い、整えることでありのままの自分を認め克服した経験から【 自分を大切にする、食とこころの栄養学 】をテーマにSNSで発信をしている。食べることに対する罪悪感や、生きづらさを感じている方に向けて、素材を大切にしたグルテンフリーの料理教室やレシピ提供、講座、相談室など多方面で活動している。
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